超高断熱の五日町の家 塗装中・・・。

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この寒波だから五日町の家に伺い、厳寒の豪雪地の状況を確認するため高速道路へ・・・。

小千谷インターあたりで前車の軽貨物がふらついて中央分離帯へ激突・・・。

下にドラレコの動画をおく。ネイキッドの車載なので画像は悪い。私は追い越し車線だったが、車間を確保していたため白煙を見た瞬間、軽くブレーキを踏みハザード点灯で後続に知らせた。バックミラーで見るとみんな視界の悪い中うまくかわしていた。
雪道では車間距離が巻き込まれ事故を防止し、その結果高速道路が閉鎖されるのを防ぐことになり、最小限の社会損害に納めることができる。五日町に着くまでの間、4件の事故を目撃した。その1件がまさに目の前で起こったのである。


音は消してある。

さて・・・

この氷点下7度の中の五日町の家であるが、積雪1.5mの南魚沼市では特に交通障害など全く無く、普段通りの道の行き来である。流石だね。

町の道はいつも通りである。これを見ると1.5mも既に降った豪雪地とは思えない。

郊外の道も・・・

職人芸のような除雪の美しさ・・・。

五日町の家に到着すると・・・

車庫の上にも雪がない。融雪水が噴霧されている。

まだ誰も住んでいない家だから雪には覆われているが、家の直ぐ廻りだけは融雪水でしっかりと解かされているので、これが豪雪か?と見間違うくらい容易に家内部に入られる。

五日町の家は落雪型屋根。しかし寒さが厳しく人が住んでいないとこのように落ちない事もある。従って落雪住宅であるにも関わらず耐雪荷重は1.5mにしており、それが如何に重要であるかがわかるだろう。自然界では想定外の連続。

外から見ると・・・何か外壁に靄がかかっていると思って近づくと、

なるほど・・・融雪水が噴霧されているのである。以前はこのスプレータイプは珍しく、小穴噴射であったのであるが、雪の解けがわるく雪が穴だらけになってしまう。そこで出てきたのがこの噴霧タイプ。これは霧のように広がるので綺麗に解けるのであるが、水が綺麗でないと直ぐにつまってしまう。五日町周辺はよい地下水が上がるのでこのような噴霧タイプが可能なのであろう。

ただ・・・

壁全部が凍り漬け。これも想定内にしないと豪雪地では設計出来ない。

風向きによっては外壁に噴霧された水滴がつきそれが氷点下の中で凍るのである。よく見ると氷が3~9mmくらい全面に貼り付いており、この状況は金属や木、樹脂以外ではとても厳しい環境。サイディングやALC等であると凍害をおこして10年経たずにボロボロになるだろう。

私が一番天候の悪い日にわざわざ事故だらけの高速道路で100km以上離れたこの五日町までくるのは、このようなここに来なければ絶対にわからない状況を感じるためである。

融雪水噴霧は家にとって大変厳しい環境である。

さて・・・家の内部は、

塗装屋さんが一人で仕事をしているだけ、特に暖房器具もないのに暖かいのである。流石・・・Ua値0.23w/m2Kの超高断熱の家である。

木枠、巾木にも気をつかい防火性を優先。梁が白い壁天井で更に強調される。

↑これが薪ストーブ置き場↑。

2重壁とストーブ専用の放熱坂を使い、色を白くし反射率を上げる事で壁温の上昇を防ぐその他の色はモルタル色がメインとなり鉄の黒と対峙する。

モノトーンのイメージ

モノトーンのワクワクする空間だ。今までの薪ストーブ空間とはちょっと異質になるのでは・・・と思う。それはケチキュートという長野県の作家さんの作るメイドイン長野のストーブ。そのデザインには洋風のレンガ積み壁等は合わないと判断して今回のイメージとした。

PC板をこの壁に貼る予定。

室内薪置き場には何時外構でつかうPC板をはる。ラフで重みがあるPC板は絶対このストーブに似合うはず・・・。

メインの暖房は無論床下エアコン暖房である。

最後にお決まりの八海山方向の構図では・・・真っ白で山がかき消されなにもない。これも南魚沼市らしい景色である。

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