その③である。
その③は冷蔵庫について軽く触れたい。
多くの人はその①の論文をダウンロードしてご覧頂いたと思う。読んで様々な考えがあるだろうが私なりに少しだけ自論を展開する。
上の表のが示すとおり製造年が購入時期とすると買い換えは13年となっており一般的な買い換え年数だと思う。
論文には書かれていないが、買い換え理由は多分冷蔵庫が壊れたというより「古くなったから」という理由だと思われる。以前のこのブログでも伝えているとおり・・・この「古い」という表現には
汚れ
パッキンなどの緩み
振動騒音
の他・・・
臭い
もあると想像している。
この臭いが「カビ臭」に近いなら私の何時もの推論どおり、
人はカビ臭がある意味ベースになって維新や破棄する原因となる。
と・・・
論文に書かれていない推論はここまで。
論文では、
とのまとめがある。
その②で紹介したとおり、新たな省エネ機器を購入する事によって、そのランニングコストの差だけで新たな省エネ機器を買う事はできない。それ以外のメリットが購入動機となり省エネ機器に買い換えることになっているようだ。
最後に下のグラフであるが、
この論文の実測宅は何回か伺ったことがあり、超高断熱高気密の住まいで全館冷暖房している。よって年間の冷蔵庫の置かれている温度の変化は殆どないはずだが、やはり夏になると消費電力があがる。これは論文中に分析があるが、「外気温が上がる夏になると冷蔵庫の開け閉め回数や、入れるものが増えて冷負荷が高くなることが大きな原因である」・・・がおもしろく、日あたりの開け閉め回数のカウントや入れるものの熱容量の総計などが調べたくなる。
※早々に論文掲載を許可頂いた筆者の赤林先生にはこの場を借りてお礼申し上げます。