上山の家 足場撤去と外構

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黒い砕石は上山特有の岩石を砕いたもの。新潟では砂岩の丸石をよく使うが、この上山では砂岩より泥岩が多いようで丸石も地域柄ない。丸石は河の中流以降で採れるが山形のこの地域は全て上流にあたる。

土(目つぶし材)の上に書かれた落書き・・・

これは・・・

現地で周囲を見ながら水栓の位置や石の感じ照明の位置を決めたところ。

蔵王で採れるこの石は凄く素敵・・・。

この地域にふさわしい色と質感を持つ。それを造園屋さんが丁寧に、丁寧に積む。石は並べる事と積むことには大きな違いがある。今回も何時もと同様に並べるつもり図面に書いたが現地では、・・・積んでいた!積む事は並べる事と違い、石同士の具合を石から聞き、組み合わせる作業をさす。一方並べることは目で見ながらのみ行う。よって石の連結にはモルタルという接着材に頼って、石同士の相生など無視して構わないのでその作業スピードは倍くらい違う。

また積むときは使う石の1.5倍以上の石を用意してそのなかから相性の良い石を選んで積む事になる。石には向き、定座方向があると私は思っている。それを見る目が必要。

上窓は非常出口として計画。一度直ぐしたの屋根に降りることで地上に飛び降りる事が可能。下の屋根は設備の屋根で、この下に室外機が並ぶ。そこにも木を植え歩行者に配慮したい。

歩道側の敷地部分にも石が積まれ、設備隠しの木も植樹された。

こちら側から見ても屋根の低い建物は平屋にみえそう。

上山の家は、大変伸びやかな軒の水平ラインが強調された美しいファサードである。

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