少し無難?な「緑の家」の玄関戸

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築28年経過時の拙宅。木の外壁、トーメイの玄関戸にしてから既に14年が経過して、理想的なシルバーグレーとなっている。またインターホンもなくノックで来客を知りトーメイなガラス越しで確認する。

「緑の家」で標準使用している玄関戸は25年間同じ上のスニッカルペールである。数年間ガデリウスも使ってはいるがこのスゥエーデン製のスニッカルペールが圧倒的に多い。

新品時のスニッカルペール。真新しい骨太感のある枠と共に。欄間部分はオリジナル。

無難を目指す「緑の家」であるが、玄関戸だけは完全な「無難」を目指していない。最も無難な玄関戸ならアルミ製の大手サッシメーカー品に尽きるだろう。しかし玄関は特別な場所と考えており、単なる無難だけでは玄関戸の役割は果たせない。

扉厚は70mmを超える。
扉の切断面模型。大面には両面アルミ板がサンドイッチされている。扉の横手にはアルミパネルはないが合板の湿気止めがある。

このスニッカルペールは木製のフラッシュ構造で高い断熱性と木製玄関戸ではありがちな変形抑制のため、アルミ板を両面に挟み込み且つ断熱材を中心に入れている。この構造が内外温度差45度でも変形し難い。内外温度差45度なら皆さんの家にある冷凍庫(-20度)と部屋の温度差(25度)にもなる。それを木製でつくろうっていうんだから凄い。普通冷凍庫の扉を木でつくれるか?しなったり曲がったりする事は容易に想像出来る。この45度の温度差・・・いや正確には木のような吸放湿物質では湿気差の影響も大きくその内外温度と湿気差を受け止めるためアルミの板が2枚入っている。そうしてでも玄関戸くらいは木製がやっぱり感じが良いので25年間木製の高断熱扉をお勧めしている。

よく見ると1mmのアルミパネルとアルミ箔に包まれた樹脂性断熱材がある。

現在そのスニッカルペールの玄関戸の中でも、全国的にも「緑の家」くらいしか使わないトーメイガラスの戸が夏からセール価格とのこと。是非ご検討して頂きたい玄関戸である。トーメイガラスの良さはこちらで触れている。

さてそんな玄関戸も雨や日射で表面が剥がれることがある。下は16年ほど経たスニッカルペールで10年以降メンテナンスはほとんど行っていない。表面はひび割れ痛んでいる。このようになってしまった場合は、表面の上から薄い木を貼ってもよいとメーカーさんが昨日言っていた。

新品当初から木を貼ることもできる扉もあるようで、流石にそのように加工するとメーカーの反り返り変形保証10年が、無条件で受けられそうにないとのことなので行わないが、痛んだときに上から薄い木(7mm)程度をはり、戸っ手と鍵の調整又は取り替えを行う事でまた新たな雰囲気で使える。

木の外壁の中に溶け込むスニッカルペールの玄関戸。やはりこの雰囲気はアルミ玄関戸よりも無難では少し劣るがそれでもお勧めしたい扉である。

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