木の外壁では庇が大事!何故か?

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流行の片流れ屋根は基本的に避ける。理由は木の外壁にはやはり雨がかかり難いことが基本であるから。

昨日新潟市南区に建設中の神谷の家の足場撤去前確認に伺った。

上の写真のとおり高い基礎と庇の大きい家は「緑の家」と言われるほど定着した外観である。

「緑の家」には大きめの庇が必ずある。このデザイン理由は曲げられない。

改めてこの木の外壁の「緑の家」を眺めると・・・

如何に庇が大事なパーツかがわかる。

最近は庇が無い家が殆どであるが、木の外壁には庇は大変重要な部材。

なぜか?

先日お伝えしたとおり、木の外壁には弱点がある。それは先日お伝えした木の木口と呼ばれるところ。

木口は元々その木が立木として生きていた頃、生命活動に重要な水の通り道が見える部分。

従ってこの部分に水が触れると、以前の水の通り道(導管)を通って内部に吸込まれるようになっている。だから木の腐りやすい部分となる。

化学産物のシーリングでは運が良くても15年以上はたもてない。庇なら30年以上は大丈夫。つまりメンテナンスは半分以下。

木の木口が上を向かない外壁の横貼りでああったとしても、サッシ等の周辺は木の木口が集中するが、この時に庇があるだけでその木口に雨水が廻る可能性がとても小さくなる。

庇が窓より大きければ大きいほど外壁がサッシと接している部分への水の流れが少なくなる。だから窓上には大きめの庇が必要なのである。

家のデザインとは理由があってしかるべき・・・。

その理由は・・・家の耐久性を伸ばす事。これが無難なデザインの「緑の家」である。

PS
8年前のこの記事も見てほしい。↓

https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2010/04/19/post-0/

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