山形県上山市の「上山の家」の基礎打設 その3

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早朝4時30分の基礎テント内気温6度

まだ寒いこの時期、コンクリート打設後に注意しなければならないことは・・・

養生温度の維持。

つまりコンクリートがまだ固まらない(概ね3日間)頃は特に氷点下になることで、コンクリート内の水分が凍ってコンクリートが凍み豆腐のように空隙だらけになり脆くなる事を避けなければならない。そのため時には暖房機械でコンクリートを暖める必要がある。

明け方も運良くこの日は氷点下にはならなかった。

今週は日中こそ気温が上がったが、標高の高いこの見晴らしの丘の土地では、明け方氷点下になる事も考えられたので、施工された中村建築さんは、夜通し気温の管理をされた。それが一番最初にある「4時30分のテント内気温」である。

固まる途中のコンクリートは発熱するので気温より随分高い14度。

このようにテント内と一番温度が下がりやすい基礎の天端部分の温度を測り、14度確認した上で気温26度以上を確保していたので、用意していたジェットヒーターを点火させなくてすんだ。

テント内はこのように↓いつでも暖房できるようにしてあった。

深夜照明がともる基礎現場テント内部。

建て主さんの想いが伝わって、ここまでよい施工管理をされている建設会社さんにはホントに感謝したい。このような事が良い住宅をつくる最高のスタンスである。

工事に関わる人の気持ちが一つに重なって良い家が出来る事を実感する・・・。

立派な基礎だからこそこの後の養生がいかされる。

「緑の家」は質実剛健で無難な家を造ることが自慢である。質実剛健とは性能の高い家であり、性能とは耐久性、耐震性、温熱環境性が主であるがこの中で耐久性の要がこの基礎である。基礎は2度と取り替えることが出来ない住宅の最初に作られるパーツであり、だからこそここに力をいれる。最終的なコンクリート使用量は51m3となり、これは小さめの住宅3件分に相当する。

この上山の家で使用したコンクリート量は51m3・・・。住宅3件分に相当する。

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