2019年建築学会論文 その3 床下と通風時期

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毎年楽しみにしている研究者の論文である。
昨年はわくわくして読ませて頂いた。
今年も建て主さん目線のわかりやすい形。
「床下をアクティブに使う家で全館冷房を入れる時期はいつがよいか?」
のような論文である。

「緑の家」でも4月、5月、6月と10月は通風を楽しむ・・・。ほほをなでるような風が室内を流れるのは気持ちがよい。しかし6月の前半から中盤には通風を止める時期をいつも検討する。「緑の家」では床下内のRH(相対湿度)が65%を超えるようになったら通風はストップと住まいのマニュアルに書いて渡している。

「緑の家」のお引き渡し時にお渡しするマニュアルに添付して書類。

普通の家では床下に温湿度計を設置しないのでこの表現では?となるが、「緑の家」では床下を積極的に利用するので、全ての家で床下に温湿度計が設置され、いつでも床下のRH(相対湿度)を確認できる。

一方床下に温湿度計がない普通の家ではいつ通風を止めて冷房・除湿を行うのかがわかりにくい。そこでこの論文の意味が出てくるのである。

結論は・・・

外気のAH(絶対湿度)が15g/kg’を超えたら通風を止めて冷房・除湿を行うと床下は概ねRH(相対湿度)70%を超えることなかった・・・カビの伸長も無かったとのこと。

なるほど・・・外気がAH(絶対湿度)15g/kg’か・・・。新潟県ではいつ頃このAHになるのだろうか少し調べる必要があるが、様々な条件で床下のRH(相対湿度)70%は変化するので、やはり出来ればある程度正確な湿度計(ワイヤレス)を設置(依頼)することは続ける予定。

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