突然でびっくりしたと思う。国の小中高の学校の臨時休校要請。凄いことをやるなと当初は思ったが、やはり違和感は変わりない。
「今年の日本の経済の目玉・・・オリンピックを開催させるためにも今この時期にあらゆる手立てを持ってこの『話題』を沈静化させる。その一つが学校の臨時休校である」
と国のトップがはっきり言ってくれたなら、スッキリして、
「そうだよね。消費税で落ち込んでいる日本の経済がオリンピックが中止になれば更に落ち込むよね・・・」
ということで日本人のお家芸である「一致団結」ができるはず。しかしその一言が出てこないからスッキリしない。
現在日本で流行しているのはインフルエンザほうで、三条市でもインフルエンザで学級閉鎖している学校があると聞いている。まだ日本では新型コロナウイルスが子供を中心に流行しているとの情報はない。そのように話すと・・・
「流行してから遅いのだよ。いまこの2週間が勝負!」
との反論があるが、何故この2週間が勝負なのかははっきりとした説明がない。首相が自分の言葉でNHKでいいから国民に話しかけてほしい。記者会見の発表ではなく。
上で『話題』と言ったのは、まだこの感染症によって健康な人が重篤な症例になる公式データは揃っていないから。ほぼ一ヶ月で上の表の通りたった171人(国内発症者数)である。171人だよ。これはあの空気感染する結核罹患者※より圧倒的にすくない(平成29年の新規結核罹患者数は16789人/年→1500人/月)10%である。この状態で危機的というなら何か根拠がほしい、例えば・・・既に都内には数万人の無症状罹患者がいるとか、実は結核なみに怖い感染症とか・・・。今日だって山の手線の満員電車がガラガラになったとは聞かない。子供達を守るために休校とは聞こえが良いが、その子供の面倒をみて育てているのが満員電車の乗っている大人達ではないのか。
報道では石川県の金沢市長は「学校は休校にしない。経済に与える影響が多大過ぎる」と言ったらしい。この方がスッキリする。もっと国民を信用して事実をしっかりわかりやすく伝えるのが政治ではないだろうかと改めて思う。
※結核では発病後の致死率は10%を超える恐い感染症。但し亡くなるほとんどは健康強者でない。