この写真で直ぐわかる方はこの刃を研いだことがある人。
あるきっかけでこの道具を購入してしまった。
必要があったことが理由であるが、2スト音にも痺れたことは事実。
そう・・・2ストエンジンの道具で「て・こあ」等に必要とされる道具とは・・・
チェーンソーである。
ある譲り受けた古いエンジン式チェーンソーを操作する機会があり、引き紐を引いてエンジンをかけようとした。が、なかなか掛からない。チョークを引いて一回紐を引き、初爆がなくともチョークを戻す・・・。これで数回紐を引く。しかし掛からない。再び同じ動作をするがやはり掛からない、仕方ないのでスロットルを半開にするように引くと・・・
「パン、パン、パン」と破裂音がしてエンジンがかかる。
ああーそうそうこの音、2ストの甲高いエンジン音。今や2ストはこんな機器にしか使われないクラシックエンジンでその音が久し振りに鼓膜に飛び込んできた。
私はエンジン式小型器具として刈り払い機を所持しているが、一つは4スト。少し低い音と間が空くようなリズム。もう一方は2ストの刈払機であるがこちらは少し甲高くはじける音。同じ2ストでもチェーンソーの2ストロークエンジンは吹け上がりが刈払機と違い、よりリニアである。この感じが気に入ったが、古いエンジン式チェーソーは兎に角重い。重くて取り回しは厳しいし、安全装置であるキックバック時にブレーキがかかる装備がない。そのため使わない事にした。近いうちにジャンク品として希望があれば人に譲ろうと思う。部品取りにはなるはず。
チェーンソーも2台あるが両方とも電気式で電源コードが届く家の周りに限られる。電源のない山の中では役にたたないためエンジン式を前から物色していた。そしてこの度古いエンジン式を少し使ってみて、ああー私みたいに週末作業人のチェーンソーは軽い方が良いとの結論に至った。プロの林業さん達は、重くてもその重さが作業時の安定性にもつながるし、重いものは何しろパワーがあるので、作業効率がよい。しかし重いと腕が疲れ、疲れると事故の原因にもなる。作業のほとんどが竹伐採、小径木の伐採、枝払い、薪割り程度なので軽く、振り回せるほうが都合がよかったのである。
そこで購入したのが小型のチェーンソーでトップハンドル式のもの。重さはガイドバーと刃を除いて3.2Kgと電動チェーンソー並みに軽い。メーカーはいつものマキタ。
自然とは人の管理が行き届かなければただの密林となる。田舎では自然は驚異である事は当たり前のこと。数年も苗木をほっとけば直径100mmの木になりその重量は100kgを軽く超える。そんな木を手で切り倒すことは大変なのでチェーンソーが必要となる。先月は高さ8m程度の松を始め、柿、シュロ、椿、梅ともう20本近く伐採しているが、それはいずれも30cm級の非力な電動チェーンソー(重さ2.8kg)。さて月曜日はならし運転を兼ねてこの2ストチェーンソーで軽く伐採予定。甲高い心地よい音かどうか・・・まだわからない。そういえば40年前の原チャリは2ストが当たり前。オイルはカストロールを入れて独特の排気臭も楽しんだことが蘇る。