夏に白色

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事務所の前に止っている自動車のルーフ温度比較。曇天でも9度差がある。晴天なら・・・

ここ10年以上白い色の車が一番人気である。白は黒と同様に特別な色であることことはこのブログで何度も紹介している。

曇天でもこの違い。色の違いで14度も表面温度に差が出る。

体感的にもわかるとおり白はあらゆる色の中で唯一(熱の)反射率が驚異的に高い。

材料反射率(%)
銀面(金属)93
鏡面(アルミ合金属)80~85
金、クローム(金属)60~70
  
白塗料70~85
淡色塗料30~70
暗色塗料15~40
  
杉外壁(新)30~50
杉外壁(古)10~30
白塗料(ガルバニューム外壁も)は鏡に匹敵する反射率を誇る。

白色であるならその反射率は鏡面にも匹敵するほどである。このため白い車は真夏日向でも手をのせる事が出来るが、グレーを始め淡い黄色のように少しでも色がついているととたんに火傷するくらいの温度になる。

日本の夏は大変暑く、そのため車にエアコンがない時代は白い車が見た目も触っても許せる感じであった。エアコンが普及した現在でもそのイメージが残り車の定番色は白が圧倒的に多いと私は思っている。またエアコンの標準装備が一番遅かった軽トラックは今でも白が主流であり、近年はその清潔感からも高級車であっても真っ白が多くを占める。

家ももし涼しげな家を・・・と思ったら白にすると、見た目も実際も外壁の温度は他の家より圧倒的に低くなる。真夏に日向部分で人が触れる色は「白」しかない。そんな特別な色である。

ちなみに熱反射塗料として市販されている一般暗色塗料の反射率は50%前後。許せれば白の屋根が一番暑くならない。一方白が汚れたり錆びたりすると反射率はおちる。

「緑の家」外壁定番の白とコンクリート板敷き込みは15年前(2005年)から始まった。

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