長期優良住宅の普及の促進と地球温暖化に関わる暖房について。新潟県版

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上のグラフでわかるとおり、日本は結構がんばっている。中国が排出量は世界2位だが一人当たりとなると非常に少ない。しかしこの国民の一人当たり消費量が大きなるとアメリカの2倍以上となる。これを先進国は止められる理由がない。今まで使いたい放題だったから。

地球温暖化について2回目の話題として「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」と暖房の面から考える。

昨年12月に決議された長期優良住宅の普及の促進に関する法律は今年の6月頃施行される。内容は「性能の高い家でメンテナンス計画が確立していれば、税金やその他資金の面で優遇しますよ。」ということ。この性能が高い家というのは、当事務所で「緑の家は標準だよ」と申し上げている。「耐震性では性能表示の等級2以上」、「劣化対策では等級3」、「維持管理対策等級では3」以上が条件。無論次世代省エネ基準でなければならない。それらがあってメンテナンス計画がしっかりできているかどうか?で長期優良住宅だと判断される。

私はこの中で一番今後もっとも強化する項目は、次世代省エネ基準だと思う。現在の家の多くが次世代省エネ基準をクリヤーしてきている。「緑の家」は標準で次世代省エネ基準より1.35くらい性能が高い。にもかかわらず、やはり暖房費用は年間12万~10万かかる。このエネルギー価格がまだ安い時代(2010年)でもこの価格だから20年後(2030年)ではどのくらいかかかるか不安になる。

私は7年くらい前の当掲示板に、今後はハイブリッド車がいいよ!って書いている。当時は電気自動車や、燃料電池車も囁かれていたが、私はハイブリッドこそ本命と掲示板で書いている。それが去年から大ブレイク。プリウスは北米で売れに売れていて、国内でもプリウスをよく見る。そして今月ホンダがハイブリッド車インサイトを189万(プリウスは240万)で発表。一週間で1万件の受注となったそうだ。このペースでいけば予言したとおり新車販売の半分は、ハイブリットになるかも。しかしプリウスに乗っている人は、私も含め皆中年以上の男性か、女性がほとんど。若い方や30代の男性が乗っているのを見ないのは・・・。

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話がそれましたが、今後の長期優良住宅の基本は、「Q値0.99以下のコンパクトか断熱区画がある家」です。言い切ります。更に付け加えれば高基礎の愛着がある家です。愛着とは家をかわいがることのできる工夫があるということです。その愛着は緑ともに生まれます。どんな立派な豪邸でも、周囲や庭に「緑」がないと冷たい雰囲気で、とても素敵な家とは思えないでしょう。だから大手ハウスメーカーのパンフレットでも家は木(緑)と共に写ってます。次の子供の世代で間違いなく「水、食料、エネルギー」問題はおきるでしょう。水と食料を我慢することはできませんが、エネルギーは少し家を小さくしたり、断熱性能を上げれば、小さな機器(目標2kw以下)でほんのちょっとの我慢することで、寒いという恐怖から開放されます。事務所設立当初から申し上げておりますが、「寒さ」=「人間の恐怖」です。恐怖があると人は、悪のパワーが強くなります。恐怖がなければ穏やかに豊かに過ごせます。その恐怖の代表が「寒さ」と「飢え」です。昔から日本では「衣食住」といいますが暖かい国では、「食」と「住」でOKです。暖かければ水着のような小さな衣装だけあればよいからです。だから寒いという恐怖から開放する「家」があれば先ずは豊かな気持ちで生活可能です。

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築90年木造民家は、メンテナンスだってしっかりとしてきているのに、解体しようとする人が多い。それは寒いから。寒い家はカビ臭もして陰気くさい、改修してもとても暖かくなるとは想像できないから壊す。民家に住んでいる人は、必ず言う。「夏は快適なのだけれどねー。」という言葉にすべて物語られている。たった90年前でこういう家だ。だから今はそこまでしなくてもねというQ値0.99以下が必要。

さて、そのQ値0.99の家の仕様であるが、基礎の断熱にはネオマフォームクラスで100mm、土間下に〃断熱材で50mm、壁はネオマフォーム50mm+高性能GW100mm、天井はセルローズ吹き込みで450mm。これに全熱交換換気70%以上で冬の換気を30m3/人に設定。夏は0.5回/h厳守だが、冬はこれで十分。残るは窓。窓は大きい窓を除き樹脂サッシにアルゴンLOW-Eで(1.7W/m2h)、大きい窓は〃サッシに断熱補強部材を設ける。これで何とか0.99をクリヤーする。価格は標準仕様より4~5万/坪アップでご提案する。

さて、このSS仕様の「緑の家」を建てて見ませんか?私が今自分の家を建てる事ができるなら、他の部分は4万/坪削ってもこの仕様です。必ず将来よかったと思います。

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