京極町の家で先週基礎の打込みが行われた。その送られて来た写真が北海道ならではでとても美しい。そして人と基礎の型枠を対比して見ると、如何に基礎の立ち上がりが「高基礎」であるかよくわかる。
凍結深度700mmで設計した基礎は地上881mmで合計1581mmとなる。これを一発打込みするので何時もスランプ値15cmを18cmとしてベースの端部までいきわたり易い粘度を指定した。
先週の打込みから一週間は平均気温が7度を下回らなく例年より暖かめなので補正は最小の3N/mm2としている。雪が降らなくてよかったと思う。
「緑の家」ではM12アンカーボルトはボルト材料の短期許容応力を生かすために、座金を60角でアンカーボルト埋込み長さを250mm以上としているので、アンカーボルトはL450からL500となる。しかし今回は彫り込みの75Φの丸座金なので400から450でもよかったのであるが、念のため500を用意している。巷でよく使われる彫り込みの丸座金50Φ程度では、めり込みが大変弱く引き抜き力はわずか0.6KN程度でNGとなり、「緑の家」では原則使用はしていない。
写真をよく見てもらうとわかるが、基礎の立ち上がりの巾は250mm。このうち100mmはスタイロフォームの打込みとなる。基礎価格はこのスタイロフォーム等もコストアップの原因で建て主さんが予算との差異にご苦労された。
型枠の外周部分に控え支柱が全くないこの施工をみると、北海道ではこのような高基礎はごく普通に行われており通常のコンパネ型枠に慣れているためと思われる。冒頭に申し上げたとおり布基礎であっても当然ベース、立ち上がり一発打込みである。