吉田の家 耐力壁検査とオーブルデザインの立ち位置

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梅雨も明け暑い炎天下の中、吉田の家の耐力壁検査に行ってきた。

結果は・・・再々検査となった。

再検査は今日だったのだが、先回の検査は断熱材あって見ることが出来なかったところを「写真」で検査とはならず、既に耐力壁の上にはってある断熱材を剥がして目視の再検査である。

すると・・・めり込み釘が多すぎてNG! 再び写真だけで済む量では無く一度工務店さんに全て見てもらってから来週再々検査となった。

「再々検査とはオーブルデザインの携わる家が特別なのでは・・・あまりそんな話聞いたことがない」

とのご批判、意見は全くそのとおりである。

オーブルデザインは25年以上この業界にいるが、どこの工務店さんとも提携や金銭のやりとり、またはよく酒を飲んだり、友達付き合いをしていない設計事務所なのである。だから工務店さんの間違いをそのままお伝えする事ができる。普通なら工務店さんを気遣って釘の打ち方が悪いとはおおっぴらにはいえない。だからそんな話は世にでない。  私がなぜこのようなブログで言えるのかは、間違ってもその後直してくれる工務店さんだからだこのように言える。間違いは誰にでもあるが、それを直ぐに認めて改善する・・・この当たり前の事ができるので特に問題とは思っていない。逆に都合の悪いことは伏せる、良いことしかいわない・・・そのほうが建て主さんに対し礼を欠く行為と思っている。それが出来る立場を維持している・・・これがオーブルデザインが「特別さ」なのである。しかし見方を変えると「無難」なことを行っていると言っても良い。私どもが行う工事監理とは、建て主さんの代わりになって図面どおり正しい施工が行われているかを判断しチェックする事が法律上の立場であるため、それが常に適正に行われるように無難な立場にいるように努めているのである。

仮に訴訟で弁護士さんを頼むとき、その弁護士さんが相手がたの弁護士さんと特別仲がよかったり、金銭的やりとりがあったら、どう感じるかを考えればよくわかる。親密なほど手心したり見て見ぬふりをするかもしれない。もしかして相手の弁護士に借り等があったらそれはもう目も当てられない。

さて耐力壁検査は先送りされたが、足を怪我して悪くても必ず屋根には上る。上って見なければわからないこともあるから。

今回の屋根工事は建て主さんの親戚ということでほぼお任せであり、そのことで使った事がない雪止め金具を見ることが出来た。

見栄えがよく最初からSUS塗装品であるため綺麗である。こちら側は道路から丸見え部分なのでこの意匠性が優先される。

そして

根太間に設けられた転び止め。火打ちとこの方法で合板川の字と同じくらいの水平耐力3.53KN/mを確保する。

吉田の家ではわずかながらに勾配天井(屋根断熱)部分がある。そのためとコストを抑える両方で、今回は根太間の転び止めをいれて水平力を高め、厚物合板レスでも耐震等級3以上の強度を担保している。

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