吉田の家 地鎮祭と塩カル

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昨日「吉田の家」の地鎮祭が執り行われた。予報では雨であったが、運良く雨はやんで穏やかなうちに終った。

吉田の家の施工を行って頂けるのは、この地元の滝本工務店さんである。滝本工務店さんはリフォームだけで年間200件行っている建設会社さんで、建て主さんの特命見積もりで決まった。

滝本工務店さんは普段特別超高断熱高気密を施工されている訳ではないが、このように地元のまじめな工務店さんであれば間違いなく気密性能は出る。よって超高断熱高気密の家を目指す時にはついホームページなどの広告・内容で判断しがちだが、工務店さん選びは最初に「まじめな会社・人物」が一番大事な要点となる。これは船橋坪井町の家も同じであった。

40年くらい住み続けた古い建物は既に撤去され、新たな建物を同じ場所に造る建て替え時は、近隣のこと、排水、水道の圧力による使い勝手等情報が多いので設計判断では助かる。今回も上水が既存の13mm引き込みで問題なく使っていたので、新たに20mmに引き直すことは少し先送りと思っている。公道を割る引き込み工事は、この新築時に行ってもしばらく様子を見てからでもコスト差はほとんどない。

軒の出は基本的につくる。これは20年後の雨漏りリスクを少なくする事ができるが、無難な軒裏の素材をどうするか・・・

一方、吉田の家は幹線道路沿いになるので、請負う板金会社さんから

「軒裏がガルバニュームであると西側にある幹線道路の塩カル(凍結防止剤)の影響で白色錆が目立つのでは?」

との貴重な指摘・意見を頂いた。確かにそのとおりで、色が暗色の場合は白色錆は目立つ。腐食までは至ることはほとんどないが美観的にはよろしくないことは事実。「緑の家」はガルバニューム外壁の時には軒裏もガルバニュームが多い。これは一般的に軒裏に使われてケイカル板だと、長い目で見たときに穴が開くほど劣化することを多く見ているので、標準では出来るだけ使わないことにしている。最近はケイカル板の素材が良くなったのか、穴が開くくらい痛んでいる軒裏をあまり見かけなくなったような気がする。今回は既にその土地に長く住んでいらっしゃる建て主さんに判断してもらうことしているが、土地の環境による違いで建て方、仕様などを注意することは大切でありこの考えが「無難な家」となる。

塩カルと言えば・・・車は塩カルで寿命がきまるかも・・・。当事務所の社用車は今回塩カルと海風の被害で廃車されることになる。

同じ車種で同じ経過年数であるが、白い2号のの方は車体下の腐食が酷く進行している。

白いネイキッドは走行距離がまだ7万台で、エンジンも良好であるが車体の錆で車検を通ることが出来ず(安全性能低下)廃車予定。部分溶接で車検はなんとかなる場合があるが、それで安全性能が維持できるかは別問題のため、車体の錆はやはりその車の維持をあきらめることになる。

白いネイキッドの下回りをみると・・・

ジャッキアップポイントの車体裏部分。層状の剥離で錆の最終段階。

手で触れてもボロボロ崩れ落ちる。こうなると近年のモノコックボディーではもう何もする事は出来ない。その点ルノー車の「下廻り」防錆処理は優秀であると何時も思う。

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