令和4年6月1日より、犬猫等販売業者については取得した犬又は猫への個体識別のためのマイクロチップの装着が義務付けられ、一般の飼い主等についても現在同居している犬又は猫へのマイクロチップの装着の努力義務が課せられる。
犬は首輪がされることが多いので、そこに識別番号などのプレートが装着されることもあったが、最近はリードの固定方法も変わりあまり見なくなっているし猫の首輪は稀である。そんな状況を考えれば仕方ないことだと思うが、体の小さな動物にとって直経2mmで長さ10mmもある異物を埋め込む事を受容するのは決意が必要。
数年前私は屋外で片付けをしていた。素手で地面にある棒を取ろうとしたとき突然親指先に火箸で触られたごとくの痛みを感じムカデかと思い、おもわずその指をもう一方の手でこすり振り払った。これがいけなかったようで、血のにじみ方と周囲のガラス破片から、指先に触れたものは鋭いガラスの微細破片で、慌てたためガラスは皮膚内でおれてに小さな破片が残ってしまった。数日して傷がふさがった頃、とげが刺さった時のいらいら感と時折感じる鋭い痛みで我慢できずに皮膚科に行った。しかし「こうなると切開して取り出す事になるが、X線では小さなガラス片は写らないので、適当に切開して探り当てるしかなく、指先は麻酔をかけても痛いよ」・・・と言われ様子を見ることにした。1ヶ月くらいで痛みはなくなったが、2年後キーボードを叩いているときに「あっ」と声が出た。あの痛みが復活したのである。数週間我慢したが、何しろキーボードを叩くときにちょうど触れる親指先のためストレスは大きくなる。そこで今度は整形外科に行き経緯を説明した。最初の説明は同じだったが、表面に近いとげならイボを除去する薬でとれる事もあるとのこと。そこでその薬を塗布し5日間は水につけないようしていると・・・薬をつけた皮膚が溶けて数ミリくぼんでいた。その部分の皮膚を更にピンセットでとってもらうと、あの痛みがない。取った皮膚を見てもガラス片らしきものは見当たらないが、以前とは違いあのイライラする感じもない。ようやくあのトゲ痛から解放された。
犬や猫が自身で首の根元には殆ど触れる事は無いと思うが、トゲのことを思うと何か違和感を覚える事は事実。うちの子はもう16才と高齢なのでチップを首に埋め込む事はしないが、自然災害時や無責任な飼い主が多くなり、その実害は犬や猫だけに及ぶ事を考えるとやむ得ない法律なのだと自身に言い聞かせている。
コメント
ちーすけ様
コメントありがとうございます。
全くそのとおりです。
いよいよ本格的に雪が降ってきましたが、この冬も我が家は快適に過ごさせていただいております。家族一同、感謝しております。
これはワンちゃんニャンコ達には災難でしょうね。また、いずれ近い将来にこのマイクロチップの埋め込み等が人間にまで及ばないかも心配になります。