高気密高断熱住宅(拙宅)の31年目の樹脂サッシの取り替え その7 番外編 たかがガラスされどガラス

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31年間頑張った樹脂サッシ(ペアガラス)から下のフレーム強化型樹脂サッシ(トリプルガラス)に変更した。左手の大きいサッシで35万とFIXが大きいと高い。

その7では何時ように番外編として本題から外れているが、「気になったこと」をお伝えしたい。

まず最初に上の写真のとおり窓交換は無事に終了した。31年前の従来の窓はUw値2.91w/m2kで交換した4つの面積を併せて8.45m2で24.59W /k。一方取り替えたサッシはUw0.9w/m2Kで4つ合わせて9.82m2で8.84W/kとなり、面積で16%大きくなったが窓から逃げる熱は1/3程度にまでおさえられている。31年間の性能に対する価格の下げ幅は大きい。ただ、おやっと思ったのは上の写真の窓で顕著にわかったが、色味が少し変化したこと。真西についているこの窓は、夏期の日射侵入が最もおさえられるガラスを採用した。日射侵入率が0.3程度のガラスである。何もしなくても日射熱70%をカット(紫外線なら90%以上カット)するガラスである。以前設置されていたのは日射熱カットが20%程度の複層ガラスであるからその効果は確かに絶大。一方これだけの日射侵入を少なくすると、全熱の半分弱を占める可視光線まで制限される。更に金属膜特有の色味までついているため、海が今までのようにシャキッと見えないような感じになる。明るさは写真の窓だけをみれば、面積で1.4倍に増えて視界も広がったので大きな問題でないが、今までガラス越しといえども窓を開けたときと変わらない色味で室内から見えていた風景が、このガラスでは何かサングラスをかけてみているようになった。多分この感覚は、比較対照できたこの家だからであろう。風景に対する比較対象がなければ多分気がつくことはないレベルの極わずかな視覚的問題。このことは拙宅を改装しない気がつかない貴重な経験である。

鳴和台の家のコーナーサッシでは、真南側の左側ガラスはクリアー(日射取入型)、真西側の右ガラスはグリーン(日射遮蔽型)としているがその見え方は写真ではわからない程度である。

実は「緑の家」では使うガラスが2種類有り、南側に面して大きなメインの窓については「クリアー」を使い、他の方位・個室や小さな窓には「グリーン」を原則使う。クリアーはほとんど色がないが、日射侵入率は大きい。一方グリーンは色味があるが日射侵入率は最も低い。このように使い分けている。そこで今後からこの基準の他に、景観を見るための窓は、断熱性能や遮熱性能の前にその風景がガラスによって壊されない見え方である事をまず第一に考えて選択することも考えたい。

「緑の家」がこれだけ性能に拘っている建物なのに、窓がやたらに大きかったり、今回のように断熱性能の前に視覚的感覚を最も大事したいと考えることは、未だにペアガラスを標準(Bグレード)としている事と同じであり、全体を見てバランス良く各部位の決定をするという設計方針が「緑の家」なのであろう。

さて今回残念だったのは・・・29年前のいい加減な補修でタイベックがカッターで切られていたことである。

29年前外壁をはがして補修するときに誤ってカッターの刃が奥まで入って切れたのだろうと思われる鋭い切れ口があるタイベック。通気層廻り汚れ、両面ブチルテープの膨潤など見て取れる。タイベック裏面とブチルの相性は表面側と比べ悪いようだ。

修繕作業する場面に逐一立ち会っていられないが、このような事はあってはならない。一方このようにタイベックがカッターで切られていても、場所によっては雨水の浸入にほとんど影響がないところもある。肝心なので雨水が入りやすいところは細心の注意で一次防水、二次防水を施工しなければならないことである。

次ぎに・・・

家具を全て持ち出し、養生シートで覆う

今回のサッシは取り替えは大きさも変更する事になったため、その家に住んではいられないくらい大変な事になった。窓がない期間が2日もあれば、その間は防犯上は無論、強風や雨、虫など住むには耐えがたい我慢を強いる。現在はこの寺泊の家に誰も住んでいないのでその問題はないが、窓大きさを変えるため壁の中までをいじっているためGWが飛び散り、大がかり清掃を行う事になる。その意味でも「緑の家」が勧めている窓単体交換納まりとしてそのままの大きさにとどめるべきかな・・・と考えている。

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