昨日から事務所を騒がしているのが上のタイトル。薄型壁かけTVのACアダプター問題。
ACアダプターとは、家庭用電気である100V交流を20v以下の直流に変換する外部電源機器を一般的にさす。このACアダプターは主にノートパソコンやWiFi等小型機器で多く採用されている。小型電気機器では、この交流ー直流変換装置を機器内に設置すると放熱のための無駄なスペースが必要となり、意味なく機器が大きくなるのを防ぐ事及び電源設計が楽になるのが狙い。一方大型の機器では機器内に余裕があるので通常は内包される。つまり大型液晶又は有機ディスプレイではACアダプターは無いのが普通だったが、何を考えたかSONYでは数年前から昨年機種までACアダプターの液晶TVだったようだ。・・・が、今年度から全機種で廃止とのこと。
当たり前である。薄型TVの良いところは壁掛け時に壁からの出っ張りが小さいのでスッキリして見える。よって近年の傾向として新築時には配線を壁内に設けることで壁には液晶ディスプレイだけになる。「緑の家」でもを壁内に太い配管を通して床下に他の機器を設置する事で、配線が見えないようにしている。
ところ昨日・・・ある家のオーナーさんから連絡があり、購入したSONYの薄型TVがACアダプターでしかもL型ピンプラグなので壁内の配管内を通せない・・・と言われた。しかもそのACアダプターが大きいのでTV後ろの壁との間にも隠せないとのこと。ひっかけ金物はメーカー純正の薄型ひっかけ金物である。メーカーに問い合わせたところ、「薄型ひっかけ金物の場合、ACアダプターは他のところに置いて頂くしか無く、他にメーカーとして提案品はない」とのこと。
これは本末転倒である。壁との一体化を追及し、TVを薄くしたため電源を本体に入れないでACアダプターにしたところまではまだ良い。しかし純正の薄型ひっかけ金物ではそのACアダプターが収納できず、他のところに置けというのだ。当然配線が丸見えになるだろう。では何故わざわざ薄型金物までメーカーが販売しているのか?薄型金物で壁設置した方が見栄えがよいからだろう。しかし配線は露出するでは・・・SONYとしては大失態だと思う。
そのため事務所内で今後もっと太い配管を壁内に隠蔽しようかと考えようかと悩んで議論になったが、ピンの大きさや長さを確認するため再びメーカーに問い合わせると・・・・「今年度販売する薄型TVからは電源は全て内蔵される」とのこと。きっとACアダプターが不評だったのである。
結局「緑の家」の隠蔽配管は現在のまま(HDMI端子がとおる内径)としてこの話題は終了となったが、あのSONYしてはこれは汚点ではなかろうか。こんなちぐはぐだから得意だったデザイン性でも当時のアップルのIpodに適わなかったのだろう。
コメント
我が家もSONYの液晶テレビで壁掛けです。ですがACアダプターではありませんでした。(型番KJ-55X9500G)2年ほど前の型だと思います。そんな所まで考えていなかったので、もしACアダプターでしたら頭を抱えていました。
ただ、これもどうかと思ったのは電源コードが本体と一体型なので普通には外せない点です。長さ調整や故障の時は少し厄介そうです。
mkt様
コメントありがとうございます。ここ10年ほど前から自宅にTVが無いし、43インチを超える大型TVを買ったことがないのでACアダプターの件は、まさか!でした。mkt様のTVがACアダプターでなくて良かったと思っております。