魔法の床下空間 4 床下暖房があれば・・・補足

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「緑の家」のキモと言えばこの床下空間。ここが無難の原点。

「緑の家」に住まわれてから最も好評なのがこの床下空間の収納である。この床下空間が無難の象徴とも言える。今回は写真で紹介する。

その前に昨年の12月に連載した「魔法の床下空間1から3」の3の続きを少し紹介したい。

レースのカーテンのあるところはガラス面からの冷輻射など発生しないのである。コールドドラフトも床下暖房で影響は皆無となる。

上の写真はBグレードの「緑の家」でペアガラスの樹脂サッシである。昨今巷では「トリプルガラスで無ければ高性能樹脂窓にあらず」と語る人もいる。しかしトリプルガラスのメリットを聞くと、A.冷輻射が少ない、B.コールドドラフトが少ないとの2つの理由。「緑の家」は以前紹介したとおり、ペアガラスとトリプルガラスの差は、床下エアコン暖房の家なら単に光熱費である・・・とお伝えした。そのエビデンスは上の写真。見れば一目瞭然だが、ペアガラスの冷輻射は薄いたった一枚のレースカーテンで無くなる。まぁ当たり前で、レースのカーテン内側温度は室温と同じになるので、ガラスからの冷輻射はキャンセルされる。ではレースのカーテンをしていないときはどうか?実際住むと普通の分譲地なら一階の窓は近隣の視界を遮るためレースのカーテンを閉めっぱなしになる。もし開けた近隣の視界の無い窓ならトリプルガラスも良いが、コールドドラフトは床下エアコン暖房で防ぎ、冷輻射はレースのカーテンで防ぐ。よって一般の住宅地ではどちらのサッシ選ぶかは光熱費と初期投資の検討となる。一方樹脂サッシ枠の性能はメーカーごとにちがうので一概にはいえない。

これで「魔法の床下空間3」の補足説明は終了し、次の話題は松美台の家の床下空間の写真である。

最初に、一般の常識を覆し「緑の家」の玄関はこのようにとても低いところから入る。地面とほぼおなじ位置に見えるがそれでも120mm地面より上がっている。

北欧製の厚さ72mmの超高断熱玄関戸を開けて入ると、定番の真ちゅう目地で化粧されたモルタル土間。

そして玄関ホールから地面から1500mm上がった一階の床面に上がる階段があるが、床下収納は当然この階段を使わないで、この玄関ホールと同じ高さから入る。

白い矢印が床下空間に入る入り口。

目立たないように壁と同じ色の戸を開けると床下である。

標準で照明と床仕上げが計画され明るく清潔な床下空間。

床下空間は、法律では直上階の半分の面積まで使う事ができる。逆に半分は使えない。新潟市や多くの都市では床下を一応半分に遮ることが指導されている。しかし同時に長期優良住宅の基準である、全ての床下空間には簡単に入ることができるように入り口が必要とされる。そこで半分に遮るが、下写真のとおり戸があり実質どこにでも行けるのである。

半分に空間を遮っている壁の一部にある入り口の戸は下においてある。

上の写真のとおり木板で簡易に遮っているが、一部開口部としてこの時は取り外ししてある。そもそも小屋裏収納と違い遮る根拠が薄いためこの程度で十分法的にクリアーする。

また収納として使ってはいけない遮った先には、設備置き場として換気システムが鎮座する。これだけ余裕のスペースに設置してある換気設備は「緑の家」以外ではまずお目にかかれない。メンテナンスと将来の機器の取り替えが容易にできる事はどなたでも想像できる。

大きな熱交換型換気扇の本体が鎮座する。
光ファイバー、HDMIケーブルなど通せるPF管がある。

設備といえば・・・分電盤をはじめ、TVや光ケーブルもここにひかれ,この床下からFP管を通して壁内に配線され、一階にはTVしか設置されないことになる。つまり日常で目にするのは常に必要なものだけで、数週間に一度しか使わないような物は、全て床下に入ることで収納が足りない事におびえることは、考える必要はなくなる。

例のACアダプターも既に配線設置済み。将来は普通の電源になるだろう。

TVのACアダプターも床下に無事設置できてほっとしている。

床下には謎の袋入りGWが見える。これは何だろうかとの質問があった。

今回の見学会で床下をご覧になった方から上の写真部分で質問があった。

「なぜ袋入りのGWがあるのですか?また入れ方が?」

こちらは断熱材ではなくトイレ間仕切り壁内の吸音材として、また床下暖房の予期せぬ吹き出しを防止するために設置しているので、ギュッと押し入れてあるため少し乱暴に見えている。こんな感じで床下を使う事は様々なことが目視でき、確実に竣工検査ができる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする