基礎配筋検査と高速道路の路盤

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丘と森に囲まれた湖・・・何かリゾート地のような風景であるが、これは現在施工中の井岡の家の屋根上からみた風景。しかも湖ではなくてため池である。

少しひいたアングルでは屋根が写り井岡の家であることがわかる。

しかし気持ち良い・・・豊かな風景である。刈羽村は大きな河川がないためか、田んぼの水管理にはこのため池が必要であり、大きなため池が数カ所以上存在している。このような形態を取っているからこそ、日本の原点である「和」が大事なことになる。それが感じ取れる、だからなのだろう。

さて昨日は原村の家の配筋検査と井岡の家の耐力壁検査に伺った。まずは朝7時に事務所を出発して原村に向かう。

高速道路は北陸道から長野道に入り、最後に中央道に乗り入れる。この長野道の豊田飯山ICから更埴JCまでの区間の路面は、とても荒れている。ここ最近でも何度か表面を直している様子であるが、直した路面直後でも凸凹ができており、「風」はタダでさえ堅いサスと薄いタイヤだから揺れをダイレクトに感じる。その揺れは冬期のチェーンでやられたような凹感ではなく、陥没のような状態で路盤自体に何らかの問題があり、それが表面に現れていると感じる。そして同じNEXCO東日本の道路であるにも関わらず新潟県側であると路面の荒れはほとんどなく、長野県側だけに存在することが大変不思議である。

白いポールが簡易中央分離帯。路側帯もないので逃げ場がない。ダッシュボード上のソーラー機器は遠隔セキュリティー装置。

上の写真は長野道から中央道に入った諏訪郡の上り方面で行なわれている片側規制で対面通行部分のショット。ピンク色は簡易分離壁(PC製)であるが、通常これが対面通行の仮設中央分離帯に置かれることが普通であるが、この区間は白い矢印のポールが中央分離部分。PC製の分離は工事側と走行側に使われており流石にこれでは運転が怖い。50km/s規制であるが、そんなスピードで走っている車はまず一台もない。殆どが70km/s越えで80kw/s程度。緩いカーブで対向車の大型トラックが前から来ると流石に身構える。高い料金と高速道路の実態に即し道路の仮設中央分離も工事中側と同じPC製にするべきだと思う。

無事に原村の家の現場に到着。今回の基礎は凍結深度が800mm以上のためベタ基礎は非合理的で当然布深基礎となる。立ち上がりは地中に1m、地上部で1m以上となり2mを超える。壁が2mにもなれば本来ダブル配筋の壁となるが、基礎半分は地中に入っており、そのやはり扱いは木造住宅の基礎なのでシングル配筋で行なう。

Aグレードの基礎配筋には原則フックをつけせん断補強筋の役を担う。また鉄筋かぶり厚も建築学会基準の70mmとBグレードより10mm大きくして安全性をアップ。

基礎工事前に行なった深い部分での表面地盤改良。写真はスワテックさん提供。

ベース巾は表層から1mしになる地盤の許容応力度を70KN/m2として800mmを設定し、堅い地層であるが、僅かに緩いところは地盤改良をして盤石な基礎下をつくっている。

もし高速道路の荒れの原因が路盤下にあるとすると、それを直すのは容易でないため、表層の凹んだところだけに路材をつめて直すが、直ぐにまた荒れる(凹む)。つまり家も同様で基礎下の地盤面も簡単に直すことができないので、慎重になるくらいがよい。

帰る時に車に乗ろうとしたら、隣の敷地にアレがあった。そうツタウルシ。ここは標高1300mのため低地とはちがって少ないかなと思ったが普通にあった。

下草が少ない分目立つ鮮やかな緑色。

原村をお昼過ぎにでて次の工事監理地である井岡の家に向かう。昨日は車移動がハードな日であった。

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