松美台の家 模型完成と・・・

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真上からみると稜線の美しい基本に忠実な寄せ棟。「緑の家」は雨漏れの原因を限りなく排除した無難な形状の屋根が基本。

新潟市の松美台に計画中の「松美台の家」の模型が完成した。とてもシンプルな形状の「緑の家」である。耐震等級3で耐雪1m、予定UA値0.28W/m2Kといつもの超高断熱高耐震仕様である。

「緑の家」の外観の代名詞である「庇」と高基礎そして・・・

松美台の家は総2階建てで無駄なコストを省いた至ってシンプルな計画である。しかし窓上の大きめな庇と、地面から1500mm上にある高い1階床は省かない。

道路から視線位置で建物を見る。庇があるから「緑の家」と直ぐにわかる。今時こんなに庇に拘って外観計画するのは「緑の家」くらい。

混み合った住宅地において如何に光の有りかを見つけるか・・・それが課題の一つであるが、今回は敷地東方向に「空き」があり、そこに向かって「コーナーサッシ」を計画している。

上から内部を見ると四角い光の棟の状態となるコーナーサッシのある吹き抜け。

コーナーサッシの多くは上の写真のように吹き抜けに面しているため、1階の一番奥まで光を運ぶことができる。鳴和台の家などに代表される景観のために設けるコーナーサッシと今回のように光の元をつくるために設けるコーナーサッシがある。

2階の個室から見ても気持ち良い。
1階の明るさは大げさではなく「絶大」となる。
シンボルツリーで近隣との間をとる計画。基礎の高い「緑の家」は住宅密集地において寄せ棟が近隣に最も影響を与えにくく、片流れなどは屋根が高くなり、近隣に及ぼす影響も大きい。

無論コーナーサッシのないほうが良いプランもあるが、松美台の家ではこの光元の位置としては最もよいと思われる。

ところで・・・

2階建てではあるが、平屋のような計画からスタートしており、土地の高低差で2階建てとなる。軒の出は最大2m近いおおらかな屋根をもつ。樹木はまだ寝せているので雰囲気はでていない。

同時に他の家の模型も開始している。そこは敷地自体がキャンバスのようになりうるため、模型として異例の1/100で敷地配置模型、1/50で建物だけの模型として分けてつくる事になった。既に1/100の敷地模型はほぼ出来上がりつつあるので完成時にまたご案内したい。

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