晴れが続く新潟県。春の乾いた風の中で行なう地鎮祭は気持ちが良い。昨日新潟市秋葉区の美幸町で「美幸町の家」の地鎮祭が執り行われた。
計画を伺ってから5年が過ぎ無事地鎮祭を迎えることが出来た。当初から4~5年後にご入居とのご希望だったので「緑の家」中では長い設計期間である。
その間、建て主さんの話す内容が様々な気づきとなり、暮らしの中で体力変化による価値観の変化を認識した。メンテナンス優先のエアコンや換気口の低い設置位置、換気で部屋ごとの完結、留守時の対策方法など・・・。これらは年齢を重ねた時に特に重要であるはずなのに、若いうちは気がつかないことが多い。家は30年以上過ごすことが前提で仮に35歳で家を建てたとき、30年後は65歳と少し体力や機能が衰え始める時期になる。そんな先を30代のか建て主さんが考える必要はないかもしれないが、40代後半なら話は違う。仮に50歳なら20年後には70歳。緑の家の建物基本性能は20年後を見据えて決めているのに、各デザイン(機能もあえてデザインという)は果たして20年後を考えているのか?を真剣に考えるきっかけをいただいた。ありがたいことである。
話は変わり、土地を取得してから5年間もあったので、美幸町の家の敷地には防草シートが全面にかけられている。たぶん織布タイプの防草シートのためか、そろそろ草の突破、シートの破れがあちこちで見られる。
草が生えているところはほとんどがピンを打ってあるところ。そこにピンの穴があり水も窪地となって溜まるので草の突破を許すことになる。
いつも思うのであるが生物への対処は最もやっかいである。彼らは進化や変化が容易のようで時にはこちらの想像外の行動を行うので、地震や台風の対処の方が技術者としては簡単である。