気密性が完全に破壊されてから10年ほどもだましだまし使用し、設置から31年間経た樹脂サッシをとうとう交換することになった。
近年の新築住宅は樹脂サッシが2割以上を占めるとの事であるが(戸建ては4割ともいわれる)、拙宅が樹脂サッシを使ったころは数パーセントしか使用されていなかった。当時は住宅業界でも人によっては「サッシに樹脂製があるのか?」とも言われる状況だった。そんな樹脂サッシに対し最も過酷な西日があたり、さらに太陽光が海の水面で反射し紫外線が通常の1.5倍くらい当たる環境でありながら、その樹脂表面はまだ健在で、ペアガラスも運良く結露していない。しかし気密性を担保するゴムパッキン系はことごとく破壊され、また滑り出しの金物は、内部にある裏金がさびで崩壊している。よってこの10年ほど取り替えるチャンスを狙っていたが、外壁を壊すことはむろん庇やパーゴラまで壊さないと取り替えることができないことに加え、一番は住んでいることが躊躇させる主原因。この地域は、西風の強いところでサッシを外しはめ込むまでの数日間に雨が降ったり強風だったりを想像したり、外壁がないため防犯も当然怖い。更に普段窓を閉め切って全館空調の生活なので、隙間からの虫の侵入(蚊やアブ、ゴキブリ、蜂)が嫌いで虫除けの薬剤にアレルギーもあるので躊躇していた。しかし今年はこの寺泊の家から三条の事務所等に少しの期間なら避難できること、および今年度少しの補助金がでるとのことで、よいチャンスだと決行することになった。
実はこの樹脂サッシ取り替えでは、壁を壊すので高断熱高気密の住宅の31年後の壁の中身もわかることが最も興味がある。当時からポリエチレンフィルム0.2mm+高性能グラスウール105mmの基本に忠実な組合わせ。また24時間一年中完全空調を行ってきたことに加え、夏型結露で最も条件の悪い西日があたる外壁面の中を見ることができる。過去30年間は夏の室温は25度一定が多く、まさに実績としては申し分ない条件である。たぶん、グラスウールの中は越冬中のために入り込んだ虫のし死骸で目も当てられない状態であろう。当然高気密で当時の気密測定では0.8cm2/m2ほどだったので、当時は虫が入り込むことはないとたかをくくっていたがどうだろうか?
その一方べた凪になる春から夏の日本海の夕日の夕日は格別。この夕日を見るために設置された31年間使用された樹脂サッシ窓は、エクセルシャノンの最新サッシのNSシリーズに取り替えられる。性能はよいが価格がたかい事がまだ標準化したくない理由。ここで新商品との付加価値を考えず価格が下がればYKKさんのシェアーを奪えるチャンスだと思うが・・・。
話は変わり先日の5月2日はあずみの公園に立ち寄った。
仕事帰りにトイレを探していた時に立ち寄ったのである。
晴天と連休中とのことで、笑顔の人と足取りの軽いワンちゃんで園内は満たされ、またその公園の大きさと整備された環境に驚いた。ワンちゃんが多いのは公園内にドックランがあり公園内も散歩させることが可能なためだろう。
その安曇野の仕事先からみた標高2857mの雄大な「常念岳」がとても印象的であった。