otomo vie centの裏山には戦後植林された沢山の杉が植えられている。その杉から今年は昨年の過酷な夏だったせいかさらに大量の葉粉が飛散している。上の写真は飛散後に漂う黄色い霧のような花粉。
昨日は時折風が強くなる天候で、一瞬風の音が強くなったかと思って裏山をみると、その風にあおられるように黄色粉が舞い散る。テレビでは見たことがある光景だが、まさかその現場に居合わせるとは・・・というのは私は花粉症。杉には強く反応しないがそれでもこの数日間鼻がむずがゆく、鼻水も止まらないので、これを見たときは一瞬体が凍り付いてしまった。その数秒後の写真なので実は最も黄色い霧が濃かったときはそれはこの数倍の黄色い濃さであった。
さてotomo vie centでは着々と土間キッチンにするための床解体が終盤を迎えている。
この10畳と奥の8畳の部屋だけは畳の部屋とするが、何しろ地盤面下の水位が40㎝しかないので、床下はいつも湿っぽい状態。このため一度床をはがしてポリエチレンフィルムを敷きこんで床下から湿気を防ぐ措置を行う。まずはイグサと藁床でできた本畳※をはがす。本畳は今の建材畳と違いとても重い。一枚30㎏程度あろうかとおもわれる畳をはがすと・・・
※近年畳は藁床ではなく断熱材が芯材となっている建材畳がほとんどであり、藁床の畳は建材畳の4倍程度で45000円/枚~で、現在は床材の中で最も高い部類。しかしそのやわらかい座布団の必要性を感じない座り心地、歩き心地はまさしく至高であり、建材畳とは全く別物。
この当時よく敷かれていた「防カビシート」が出てくる。この効果は絶大で、この紙をはがすと木の素地が当時のまま色で残っている。
1数年前に施工されたような感じのこの新木の色はありえない。釘の錆と畳表の色、痛みから敷かれてから10年以上は経過していると考えられるが、この床下環境で10年もしいてあれば、カビは生え白っぽい粉をふいたり、少しグレーっぽく変化したりする。恐るべき防カビシート。いったい何が入っているのか知らないが、このような薬品でエアコンや換気扇の素子やフィルターが守られている。日射さえ届かないこのような環境なら意外と長期間維持できるようだ。
「緑の家」では一般カビが嫌う環境を推奨しているので(RH60%以)、このようなシートを畳下に敷きこむことや、畳自身に織り込むことを禁止しているが、この効果でLD50ならちょっと誘惑される。しかし・・・使うところはないのでやはりこのようなカビ環境のotomo vie centにいることによる一時的な気の迷いだろう。
そして・・・床板をはがすとやはり想像通り亡骸が2体でてきた。懇ろに弔うことを行って床の解体は90%終了。残りは縁側のみとなる。