続・窓に原則FIXを使わない3つの理由と小さな擁壁の施工

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コーナーサッシのブラインドカーテンを上げてくれるお子様が可愛かった。

ある築3年の「緑の家」にメンテナンスに伺った時に・・・

窓に原則FIXを使わない3つの理由
「緑の家」では窓にほとんどFIXを使わない。特に2階にFIX窓のご要望があったときには建て主さんに何度か確認す...

もう3年も前に↑のブログ「窓に原則FIXを使わない3つの理由」として投稿した。ちょうどその年に竣工した家のある「緑の家」に先日メンテナンスに伺った時に・・・つまり築3年の家のこと。

この窓に気になることがあったので紹介する。「緑の家」では原則ドレーキップサッシを標準としている。これには理由があり、①20年経過しても気密性が落ちにくいことと、②室内側から簾が簡単にかけられること、③排煙と非常用窓になることそして④室内側からガラスの両面掃除ができる事であり、この④を実証するような現象があった。

窓に近づくと何やらサッシの下端に色がある。

よく見ると蜘蛛の巣に埃や砂、死骸がついている。これはガラスの外側であるが、このサッシはドレーキップなのでいつでも掃除できるという安心感があり、ここまで溜めてしまったとのこと。もしこれが2階でFIXだったら・・・ちょっと厳しく、「浅間さん、ここどうやって掃除するのか?」と言われたら返す言葉がない。
ここはしっかり雨も当たるガラス面だが、蜘蛛の巣はさすがに雨ではきれいにならないので、どんどんゴミが蓄積される。目立たない部分のサッシであればよいが、ここはメインのサッシ。やはり窓はいざという時に開けられて掃除できるのが心に安心感がある。FIXは見た目もよいがいわゆる「無難」な選択ではない。また20年後に気密性が一気に悪くなる引き違いサッシもできれば避けたい。その点ドレーキップはメンテナンス及び気密維持の上で本当に無難である。

長さ6mで高低差0.6mの小さな擁壁だが、家の土台となる土を安定させるとても大事な工作物。

次は現在施工中の月見町の家だが、6mくらいの極小さな擁壁だが、これからコンクリートを打ち込むために、受け入れ時の品質確認とテストピース9本を作成した。これは基礎の時よりも慎重なことになる。

真夏なので特に受け入れ品質検査は温度管理で重要となる。水道水でも28度に対し、生コンの荷下ろし温度は29度程度良好。これですぐに打ち込み開始。日付が8月6日とあるが7日の間違いでこの後直していた。

通常住宅の基礎違い擁壁は土を戻した途端に設計通りの応力がかかるので、コンクリート設計基準の圧縮強度になるまでは埋め戻してはいけないことになる。それが打ち込み後通常28日であるが、法の算定式、強度試験において設計圧縮強度以上があればその時に埋め戻してOKとなるので、強度試験を行うためにサンプルピースを用意している。

33-18-25とコンクリートの呼び強度を2ランクアップさせ、「緑の家」の基礎と同じで発注。

生コンの呼び強度も33N/mm2と2ランク高く発注しており、養生には注意だが気温が高いこの天候も相まって多少は工程が短くなることを期待している。

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