自動運転が突然始まるのか?

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自動車の自動運転が2030年には始まるのではないかとの話を聞く。このことに対し?と思う考えには、「事故時の責任の所在」の法的な整備がまだとの意見がある。私は案外その時は突然(2030年前)やってくると考えている。

最初に私は自動運転に早期実現に大賛成である。私も含め熟年及び高齢ドライバー、スマホいじりドライバーが多い昨今、自身でも運転していると前車などで挙動が明らかにおかしい車に出会う事が多くなった。追い越し際に運転手を見るとやはり「高齢者」である。この確率は90%を超え、高齢者以外がスマホの画面を打ちながら運転しているがこれは10%以下※1。どちらにせよこの状況を見る限り、自動運転早期化は大賛成である。
※1先日高速バスを乗っていると上から他の運転席が丸見えで見ていると20台のうち1台は高速道路上でスマホをいじっている。

そこで責任問題だが、これはいたって明瞭完結。その自動運転車を開発販売したメーカーまたは運営会社※2が一義的に責任を負うことである。当然だろう。自動運転になったということは、乗せてもらう側になるのだから事故が起きた時の責任なんてとる必要はない。これは飛行機、電車、バス等どんな乗り物でも同じ。特に自動車ではタクシーを考えれば当然のこと。事故の責任は一義的に運転者とその会社になるのは誰が考えても明白である。
※2そもそも自動運転が始まるとタクシーのように所有するものではなくなると考えている。

ではなぜ世の中はまだ「事故時の責任」というかはそれだけまだ未完成(事故率が高いため)であるからだろう。メーカーもそれをわかっているからこの問題を他の交通機関と同じようにまだ考えられないのであろう・・・とここまでは誰でも考える流れである。

自動運転に対する技術的な問題はこの数年で解決されるが、問題は車メーカーが環境変化に対しどのように対処するかである。自動運転車が発売されれば、今まで車を所有していた人は車を買う必要がなくなり(ソフト更新も含め整備不良があればすぐに自身に責任が来ることになるので買うことは大きなリスクになる)、メーカーは突然多くの販売台数を失うため、同時に使用料金をタクシー以下で且つ従来通り利益が出せる金額を設定できることが大条件になる。多分現在の通信料金と同じように年間契約が基本で、使用時間と距離にスライドするように料金を払うことになる。当然事故時の保険料等はその中に織り込み済みで利用者には直接負担はない。この変革を一気に行わないと成功はしないところが問題だと考えている。だからこそ既存メーカーでなく新規にはじめる企業のほうがハードルは低い(中国EV車のように)。実際現在自動運転を行っているバス等事業者はソフトバンク系列の会社で自動車会社ではない。

BOLDLY株式会社の設立は2016年と若いが、上の通り実績を上げつつある。

また仮に事故が起きても今までと全く変わりない。運転当事者がその自動運転車のメーカーか運営会社になるだけ。相手が普通の車であっても今までと変える必要はなく、全ての記録が残せる自動運転車のほうがかえって明確になる。相手がわき見や信号無視などすべて記録が残るので、よほど大きな運転操作ミスがない限りメーカー及び運営会社のリスクは少ないはず。怖いのはそのような記録を瞬時改ざんできる技術も同時に行えることくらいか(一番怖いといえばそのとおり)。

一方人の感情問題が少し残る。仮に事故で運悪く亡くなったとする。それが自動運転車の過失であれば行政処分及び慰謝料という民事責任をメーカーは実行するが、多分よほど重過失でもなければ人への刑事処分はない。ここが被害者家族には許せるかどうかである。

私はこのブログでも事務所の社用車が「風」になってから運転が楽しいと書いている。そこで誤解を受けないように説明するが、効率よく移動する手段が自動車しかないなら、自動車移動を選択する。その時は運転が面白くない車より少しでも面白い車で伺ったほうがストレスはない。車で行かなくても効率がよく行けるなら電車や飛行機のほうを選ぶ。だから自動運転車があれば間違いなく自身では運転はしない。私が自動運転に近い位置にいるEV車に乗っていないのは、充電場所と時間を考えるとストレスになるからであり、ただでさえ運転は神経を使うのにそれ以上電欠対策を考えたくないことと同じ。つまり車に乗ることは県外移動と通勤移動が目的なため、移動だけなら神経を使わずに到着するほうが良いと思っている。私はこの20年間以上目的地もなく車をだらだら運転したことがないし、今はしたくないかな。

まとめると・・・私は事故が起きても正確な記録が残れば平等な判断ができるので、今の交通現状より良くなると思っておりだからこそ早期自動運転が実現できることを願っている。

余談
先日、上のBOLDLYでもあるとおり新潟県で唯一公共機関で自動運転している弥彦村のバスが、単独事故で運転を中止しているという。事故は縁石に乗り上げただけで、それでもう一週間お休みしているが早く原因解決して復帰してほしい。しかしこのバスは国産ではなくエストニア製ということが気にかかる。国産メーカーでもどんどん試行錯誤して国産の自動運転自動車が走ることを願う。とにかくリスクを取っても挑戦する・・・そうしないと海外メーカーに車産業までのっとられる気がする。

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