ちょっと。。。変な記事とカビのこと

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某サイトのある記事のスクリーンショット。

PCを開くと自動で送られるある記事が酷かった。

原文は↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/7cd30a914b62c2c96dbc80a26707849a2fa5086e?page=2

こんな記事が大手ニュースサイトで流れてくることが、如何に間違った情報で世の中があふれかえっているかがわかる。

記事では・・・電気ストーブ1kwの一時間当たり電気代を31円。石油ストーブの燃料消費量0.216L/hの時、灯油が1Lで122円として0.216Lの消費だから一時間当たり灯油代26円/hとして、電気は使用しないタイプのストーブだからこの比較でOKとしている。つまり電気ストーブも灯油の石油ストーブも変わりないとしているが、灯油1Lあたりの発熱量は約10KWのため0.216Lを消費する発熱量は2.2KWで換気を必ずしなければならないため、その効率を90%としても2.0KWである。電気ストーブよりそもそも2倍の発熱量であることを一切記事には書いていない。このようにまず間違いなく常識的な条件では石油ストーブが電気ストーブにランニングコストで半分以下。比較にならない程違いがある。このような記事は自身の体験もなく一般の人々には害悪でしかなく残念である。

今日は名古屋千種の家の完成チェックのためスタッフと新幹線で名古屋に向かう。土曜日であるため車内はいつもより混雑しているので静かにブログを書く。

話は変わり・・・

最近ある情報で、「ドイツは屋外に雨ざらしの木でも腐ることほぼない」と書いておられた日本で有名な建築評論家藤森氏の記事をみた。そのような国ではカビも少ないのだろうと想像しているが、最近では建物気密化が仇となりダンプネス障害の一つでカビ害も起こっているとのこと。

まさしくカビらしいカビ。築数年でガルバニューム外壁に生えたカビ。

「緑の家」の設計者である浅間は、もう10年ほど前から「家の建て替え理由のトップはカビ」との仮説を唱えているほどカビがこの10年間の興味対象でカビと家は切り離せない。

上の写真は今から4年ほど前に「緑の家」のオーナーさんから送られてきた写真である。まさしくカビであるが、このカビの生えているところは、日がよく当たり、風通しも大変良い東南のガルバニューム外壁の表面である。興味のある方は下のリンクへどうぞ。

やっぱりカビ・・・<br />ダクトレス換気のあるデメリット
深夜2時に目が覚めカビのことを書いている。 築5年の「緑の家」のガルバニューム外壁。このページの写真は全てオーナ...

今から10年近く前に「カビは日射が好き」というブログを書いているが、まさしくこの状況がその裏付け。カビは日射があろうと、通風が最高の屋外の壁にあっても容赦なく生える。それが日本という気候である。

カビは日射が好き・・・その④ まとめ
とても長いブログになりました。興味ない方はスルー願います。 事務所の氏神様・・・槻田神社の築4年の手水舎。 カビは日...

カビや木の腐朽など微生物の関連することは、地域の環境に大きく影響されるため、仮に北欧で当たり前に行われている使用方法が、日本でも通用するとは限らないと常日頃申し上げている。どちらかといえば、東南アジア系の建築方法が日本に持ってきてもよいことが多いほど、日本は暑く湿った気候の夏季をもつことをしっかりと受け止める必要がある。

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