
晴れた・・・。先週の週末に執り行われた地鎮祭。この時期の新潟県で3日連続晴れるのは珍しい。気温も上がり穏やかな天候に恵まれた巻新道の家はUa値0.27w/m2kで断熱等級6、耐震等級3で長期優良住宅を取得。

建て主さんに初めてお会いしたのは4年近く前になる。2年くらい敷地が見つからなく、この土地が見つかったのはほんとにご縁で、最初に拝見した時はまだ建物があり、しかも土地が道路より少し高く、そのまま計画すると擁壁に余計なコストがかかる。そこで擁壁を無理に作らずその分建物にコストを掛けて計画するように当初からご提案したが、これからいよいよ工事が始まる。

次に今日行われた長岡市での配筋検査は、Ua値0.22W/ m2kで断熱等級7をクリアーし、耐雪2.5mで耐震等級3で長期優良住宅を取得している。

基礎施工は上山さん率いるチームA。



お手本のような施工である。
今回は耐雪2.5mで耐震等級3というとてつもない建物耐力が必要な計画にも関わらず、コーナーサッシで開口部が偏っているので、その開口部軸通りに大きな応力がかかることになった。

応力図を見て頂ければ一目瞭然で、なんと基礎梁せい1170mmで主筋D16であるのに下部のみ2-D16となる計算になり、それでもギリギリクリアーするという驚きの基礎。数値で申し上げると55.18KN・mの許容曲げモーメントに対し54.92KN・mの最大曲げモーメントになる。まあ簡単にいうと1mの長さの「てこ」で5トンの力を入れるくらいの回転力である。

そのため写真のように成が1170ある高基礎なのにそれでもD16が2本ある基礎配筋。
ところで・・・ある情報から下の記事を見たのだが・・・
https://agora-web.jp/archives/250301064127.html
以前から薪ストーブを安易につけると問題が生じると申し上げているが、このブログを見るとさらにそう思う。薪ストーブ(ペレットストーブも含む)は都市部に安易につけると痛い目に合う。やはりのどかな田園や山間部にだけ許される暖房器具である。現在行っている「緑の家」では2件で薪ストーブを設置する予定だが、特に「青木村の家」では生命維持のためにも必要な非常設備にもなるのでこの点でも問題ないだろう。そもそも長野県自体がペレットストーブを推奨していた。
