2025年建築学会大会梗概集から その1 紅斑紫外線の増加

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今年も建築の環境系論文のご紹介をする。紹介するのは9月10日から行われる大会で発表される論文であり、一般の方も聴講は可能なので気になった論文はこの大会に参加して確認するのも良いと思う。

最初は数日前に提言した「⑰今後の窓ガラス選定は紫外線カットが中心」の理由にもなるような論文であるので、トップバッターとして紹介する。

このブログ内の図や資料は全てこちらの梗概から

紫外線のことはこの論文の主題とは関係ないが、データとしては有用で、この数十年間の日本国(沖縄から北海道までの年合計)への紫外線の量が増えていることを示している。但し紫外線のデータのみ、つくば市の一点だが、日射量が増えれば一般的に紫外線が増えることは自明。

290nm~400nmの範囲の紫外線の強度に、人体への相対的な影響度を掛け合わせ、積算して算出されたのが紅斑紫外線量。

上のグラフのように1990年から見て1.2倍弱の増になっている。一昨年は晴天が長期にわたって続く異常に暑い夏だったので2.2(KJ/(m2d))にまで上がっているが、それを無視しても右肩上がりである。だから今後の窓ガラスは耐紫外線対策が主として間違いはないと思われる。

一応論文紹介なので大事な前書きとまとめを下に載せる。

この論文を詳しく知りたい人はご連絡を頂けばメイルでお送りする。

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