

上のグラフは当事務所の二酸化炭素濃度の推移。事務所営業中は人がいるので人の人数と活動量でCo2濃度は変化しているが、400ppm~750ppmと良好。一昨年の提言16があるとおり、人がいない時には換気を止めてもよく、というより止めたほうが良いので、タイマーで夜7時から朝6時まで換気はOFFとしている。
当然事務所のC値は0.3㎝2/m2以下と想定しており、換気を止めると内外温度差(事務所室外は入り子外の温度)が無ければ換気はほぼされない。

そんなことで冒頭のグラフをもう一度見ると

19時から人が事務所に出社する6時まで全くCo2濃度に変化はなく、約600ppmと大気の400ppmより200ppm高い位置で止まっている。つまりCo2ガスは壁床天井から透過できず換気扇がOFFになったままの濃度が維持される。これは断熱材にアルミ箔が貼ってあり、その枚数が少なくとも4層になっているため遮断されていると思われる。壁にはガラスとサッシ枠樹脂が8.5m2あり、ここは材質上透過しないと思うが、一部木製玄関戸、ポリ合板戸が合計4m2あるので、このくらい透過では影響はないくらい変化はない。このように気密がまず超気密レベルで且つアルミ箔のようなCo2ガスさえも完全遮断の建材膜があれば気体の入れ替えはほぼされていない。つまり換気扇を動かさない限りこの空間はほぼ換気ゼロ。
その一方、冬期になって内外温度差が25度を超えると、内外で唯一気密がいまいちな24時間換気の機器内部(停止時のみ)で温度差換気がうまれ、24時間換気扇がOFF時に事務所内のCo2濃度が下がる傾向がある。冬季は外風が強くその影響もあるのでそれは今冬にもう一度データをとって紹介したい。