巻新道の家の引き渡しとエアコンの設置方法

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
シンボルツリーはご入居後設置される。

昨日巻新道の家の引き渡しが行われた。

外観廻りを建て主さんと一緒にご覧いただいたとき、「緑の家」らしいところに自画自賛。それはこの写真。

地味であるが「緑の家」の思想が詰まっている。

まず何といってもエアコンの室外機を必ず屋根で覆う事。このことは電気代を下げ効率よく暖房を行う雪国では必須条件(エアコンメーカーの設置規準でも)である。ちなみに屋根がないと下の写真のように室外機が雪で覆われる。雪国においてエアコンで暖房する家では最も注意しなければならない設計者の配慮。

日立さんのHPでエアコンのカタログ内にある設置方法からの抜粋。雪に覆われて機能が低下する状態の室外機。
日立さんのHPでエアコンのカタログ内にある設置方法からの抜粋

エアコンはご存じのとおりヒートポンプによる熱移動である。ゆえに室外機の熱交換器が雪で覆われたりすると、著しく熱移動が阻害され効率がさがり電気代が上がるだけでなく暖房運転が止まる時もある。よって上のとおり日立さんのエアコンのカタログ内では雪に覆われないようにする注意書きがある。

日立さんのHPでエアコンのカタログ内にある設置方法からの抜粋。

また室外機を覆う専用の部材まで純正品として発売しているが、その価格は高く、その室外機がこわれたら次の室外機に取り付けられれば無駄にはならないが、室外機の大きさは常に変わりその保証はない。当然メーカーを変えるとまずつかない。

日立さんのHPでエアコンのカタログ内にある設置方法からの抜粋。

その為、「緑の家」では室外機の大きさが変わっても無駄にならないように必ず屋根をつける。それが上の写真である。このコストは5~7万/箇所だが、半永久に使える。

次にこの写真でもわかることは、排水管が基礎立ち上がりの中間で貫通しており、このためシロアリ予防の目視点検できること。通常は地中内で貫通するため目視は一切できない。また給水引き込み管も同様になっている(写真中央のグレーの管)。

地味ではあるが堅実な家造り、無難な家造りらしい写真である。

次に床下の写真であるが、GX志向型の補助金を受けるためにHEMS機器の設置が必要となる。分電盤の横に小さな円筒形の機器があるが、こちらがHEMSになる。

広く明るい床下収納の中にHEMS本体を設置。見えるかはスマホで行う。
床下収納とそれ以外を分ける合板を設置。現在はどの地域でも一律このように確実に区分けするように求められる。

そしていつものように排水管は大曲又は45度エルボで滑らかに排水されるようにしており、途中の一部に透明管をいれて詰まり対処をする。

流れ具合と詰まり具合が把握できる透明管を必須にしているのが「緑の家」。

様々な工務店さんに聞くと、ここまで排水管について徹底している会社さんはないとのこと。確かに簡単に床下に入れなければ意味がないのであろうから、このような透明管の設置はしないのであろう。年々節水型便器で内容物のつまりが多くなってきているのでこれは効果的。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする