堺市の家 足場取り外し前のチェック 2

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昨夜中に何とか帰れた・・・。

ブロック塀には控え壁がなく・・・大きな地震で確実に倒れるブロック塀。

大阪と言えば・・・

先日地震でブロック塀が倒れ亡くなった事が大きく取り上げられた。

堺市の家に向かう途中にやはり危険なブロック塀が多数見つかる。但し上の写真のとおり公道に面していないのは基本的に問題ない。

此方が問題の傾いているブロック塀。道路に面しているので倒れたら歩行者が大変危険。

しかし道路に面しているのはちょっと考えていただきたい。特にすぐ上の写真のようなブロック塀の上にご丁寧にエアコンの室外機まで載せてある。地震時にこの塀が倒れ被害がでたら「不法行為」として何らかの賠償責任が発生する可能性がある。

また・・・

此方は参考の写真。狭い場所にひしめく建物のイメージ。

ブロック塀だけでなく大通りではこんな看板が歩道上まで張り出てかつ変形が大きそうな細長いガラス貼りのビルも注意が必要。左右のビルと揺れる周期が違うので地震時にはぶつかり合うと思われ、その衝撃でガラス壁面や看板が歩道へ落下する可能性が高い。特にこの歩道はたしかなにわ筋(目抜き通り)に面している。

此方は古いタイル壁とそこに取り付いている矢印の室外機が危険。

さて・・・

堺市の家の外壁は吉野杉・・・。新潟県ではあまりなじみがないが、吉野と言えば床柱なども北山杉に並んで有名。私はブランドに固執しないが巷では珍重される。

無節の赤勝ちの杉板外壁。綺麗過ぎて勿体ない感じ。

その吉野杉の中で外壁に使うのはもったいないくらいの無節の赤勝ちを堺市の家では貼ることになった。その貼っている途中でちょっと激しい雨によって変形が大きくなったのでそれが適正か、またもっと良い方法がないかチェックするために来た。

青矢印が動きが出ている部分。

状況は確かに少し動きが出ており足場にあたった雨水のはね、急に湿気のある空気に変化した事、赤勝ちのしまった乾燥材・・・等の諸条件が重なって動きや癖が出やすくなっていた。

今日は2日間雨らしい雨が降らないので何時もの感じに戻ってきている。今後正面に貼るときは1.5mm程度隙間をあけて貼る方が良いとの結論で、そのようにする事になった。

内装材のような節の無い外壁。

次・・・これは何でしょう?

一般的に住宅に限らず建物に多く使うプラスターボードではない。これは内装モイス厚9mmの山・・・。

堺市の家では建て主さんの強い希望で「モイスの無塗装仕上げ」となった。しかも全ての壁、天井に使う・・・。更に目透かしではなく突き付けの仕上げ・・・。

メーカーの発行するモイス取説には突き付けより目透かしをお薦めすると書かれているのだが、突き付けのサンプルをつくってそれを見て「突き付けで・・・」との事。

天井の突き付け部分。

梁や束の部分が難しい。この部分はシーリングで納めることになる。

まだまだ厳しい山場が続く堺市の家である。

室内の形が見えてきた・・・。モイルのグレーとツイン梁の木、床はヒノキの無塗装・・・。落ち着いたトーンで仕上がる予定。

そして凄いのはもう一つ・・・

柱のような一番近い2本は柱ではない。所謂間柱である。荷重はささえていないので欠き込みOKだし、切断しても家はそのまま関係ない。おびただしいコンセントボックスはあるかえって使いやすい?

これ全部スイッチである。アドバンスシリーズにリンクモデル、調光と店舗用照明器具を組み合わせ、更に電動シャッターが来て、トドメの壁の殆どないワンルーム形式なので・・・こんな感じにスイッチが納まるのである。

この日の堺市はお昼で33度と真夏・・・。流石にタオルは離せない。

数カ所窓枠が取付けられており・・・

杉の感じが美しい・・・

手の汗が移らないようにタオルで拭きつつ表面を撫でてみる。

・・・良い感じである。

住宅密集地に建つ堺市の家の外観。平屋なので更に全容が見えにくいが、周囲が準防火で堅い家の中で木の外壁が柔さしいイメージとなり・・・ほっとする家の外観。

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