今更なに?って感があるフライトシェイム。
フライトシェイムとは欧米で「飛行機に乗るのは恥」といわれる地球温暖化対策を支持し、進めたい人たちに近年起こっている行動のこと。
私が地球温暖化問題を知った数年後、つまり2004年頃には飛行機が短時間に一番多くの温暖化ガスといわれるCO2を排出すると知っていた。ほんの少し検索すれば当たり前のようにわかる事。膨大な燃料を使うフライトは当たり前だが大量のCo2をだす。あれから15年経ち今更何を言っているのだろうと・・・冒頭の表現になったが決してフライトシェイムに賛同している訳ではない。
そもそも私が地球温暖化対策に眉をひそめるようになったのは、まさしくこの事がきっかけ。ある有名な地球温暖化防止を推進する環境関連の大学の学者さんが、学会に出席するのではなく観光に行くために毎年何回も世界各地に飛行機を使っていることを自身のブログで紹介していた。
そんな人から地球温暖化を防がないと大変なことになると言われてもちっとも説得力が無いばかりか、信用のベクトルが180度反転してしまう。しかも自分は他の人と違い特別だからと思っているようである。ここで初めて温暖化防止推進者=偽善者との印象が浮かんだのである。そうか権力や地位のある人は脱炭素と呼びかけ実は大量の炭素を使用してもなんとも思わない。そのくせ一般大衆には真夏に水を摂取してエアコンは控えめにと数年間前までにはTVで普通に呼びかける・・・。
近年叫ばれたグローバル化もそうだが経済活動を行えば必ずCO2は発生する。ではCO2抑制のため経済活動を中止または控える事ができるか?という問いには誰もまともに答えられない。経済活動=エネルギーで、どんなに効率的に行ってもやはり最終的にはどこかで帳尻が合わせられる。昨今の高効率エアコンもエコ自動車も同じ。高効率になったエアコンは短期間消費販売促進という経済活動のせいで定期的に壊れ破棄される。車も同様で今までは交換出来る1パーツが最近はアッセンブリー一式になっているため、以前より大量破棄される。破棄とは物がCO2になると同義。だからCo2排出問題は大変難しく軽々に「防止行動」を口にすることはできないと考えている。