省エネは美しくないの?

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ネットニュース(時事通信)によると、

「東芝は14日、家庭用燃料電池(エネファーム)の製造、販売を7月末で終了すると発表した。累計販売台数は約8万台。保守・サービスは事業撤退後も継続する。 原発事業の巨額損失で経営が悪化する中、事業の選択と集中を加速させる。東芝は2009年度にエネファームの販売を開始。15年度の売上高は約150億円で、損益は赤字だった。」

との事・・・。

エネファームと言ったら補助金が一時期140万円+αほど頂けた省エネ器機ですね。補助金と言えばあまりピンとこないが、「この器機を買った人は税金からただで140万円以上もらえた。」と言うことになります。

さて・・・2009年に始まった補助金も既に9年目。エネファームは普及したのでしょうか。

導入価格は東京ガス管轄で70万~80万との事。なるほど当初の300万以上した器機価格も1/3になりましたが、いまだ補助金が40万程ないとその金額になりません。器機の寿命は10年といわれておりますからこれをどのように評価するか。エネファームの良いところはコージェネという熱電同時利用による効率の良さ。そんな優れた方式でも損益は赤字となると事業としては長続きはしないと言うことです(東芝の経営に問題があったのが一番でしょうが)。

ところで・・・

省エネは威張れる程たいした思想・行為ではないと最近あちこちで聞かれるようになりました。

省エネとはとどのつまり「化石燃料枯渇先延ばし技術」であり、根本的にエネルギーの問題を解消するものではありません。例えば100年使える化石燃料を120年にする先送り技術だと思えば間違いないでしょう。エネファームにしても、触媒に大変高価な希少金属類を使っています。これは掘削や精錬するのに大きなエネルギーを使うので高価になるのですが、このエネルギーも全て化石燃料を使います。

ですので・・・人がエネルギーを使えば必ずどこかしらで化石燃料を使っています。

省エネとは今はエネルギー問題の先送り技術で悪あがきとも言え、声高らかに威張るような凄い事をしているのではないと気づいています。よって「省エネ=未練がましい考え」とも言えますが、そう簡単ではないことも事実。効率良く使う事は間違いなく良いこと。だから省エネは必要なことではありますが、これを御旗にして威張るほどの事でもない・・・と言えます。

事務所を設立した20年前、私は「木造住宅の建築は地球温暖化防止に貢献している」との考えでしたが、10年以上前に日本での住宅の寿命は60年くらいが丁度よいと気づいてからはその考えを訂正しております。その時の発言はまだ当HPに残っておりますが、悔やむ事もありません。それがそのまま「緑の家」だから・・・

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