現調でレベル測定と立木

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交通の邪魔にならない場所にレベル機器を設置して測定する。スタッフMと私は晴れ人間で、予報は完全雨だったがいつも大概晴れ間になる。

敷地調査の事を現調ともいう。現調は現地調査の略で敷地調査だと建築前の調査のことに限定されるが、現調は建築後、既存建物の調査も含まれ広い意味となる。

他県の設計工事監理の仕事も多い「緑の家」ではあるが、よほどの事がない限り、設計前に現調へ行く。そのほとんどがレベル調査となる。

レベルとは土地の高低差を示し、人の出入りだけでなく車の出入りが発生する現在では、100mmでも違うと車の乗り入れに不自由を来たすことになったり、設計GLの設定をミスして建物に水被害をもたらしたりする。

一般的に人は平面方向の寸法感覚に強いが高さ方向の寸法感覚に弱い。一見平らに見える土地でもレベルを測る機械(これを略してレベルともいう)で見ると、200mmくらい平気で違う。広い土地では200mmの高低差なんて平らと同じと考えて計画できるが、都市の中の狭い土地(100坪以下)ともなると200mmの差で車が出入り不可となったりする。このようにレベル測定は設計には不可欠でこの測定は売買時の通常測量図には記載されていないので、建て主さんでも理解はしていない事が多い。よって現地に赴きレベルで測ることにしている。

レベルは2人一組で測定するのが基本だが、無理なときは一人で測れるように三脚を2つ持ち歩く。今回の県外現調ではスタッフMと行って測る事ができたので短時間ですんだ。

ところで・・・他県に行くと面白い風景を目にすることがある。下は防風林として針葉樹をキチッと高さを揃えた家。高さと家との離れ寸法が絶妙であり、仮に倒壊しても被害は最小でこの防風林はよさげである。

人工的に15mはある高さを揃えてあると思われる防風林。

しかしながらこんな背の高い木を剪定できる事に驚く。この風景を目にしたのは昼食で立ち寄った蕎麦屋さんの駐車場。このちょっと古い蕎麦屋さんの敷地にもハゼの木かライデンかどちらかわからないが紅葉を始めた低く立ちを抑えた形の木が気になった。木があるだけで時間を経た建物の痛みも良い方向にカバーしてくれる。

ライデンかと思ったが葉形からハゼの木のようにも見える。しかしハゼの木はかぶれるのでお店屋さんには植えないはずだが・・・何の木だろう。

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