清五郎の家 完成4 細かい事

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写真はワゴンの扉部分の角の造形。

清五郎の家の造り付けキッチンではご要望でワゴンも組み入れている。その手の触れやすい角も気をつかい痛くないように面取りしている。3層スプルスパネルはこのような通常嫌われる木口部分の感じが良い大変不思議な素材。

写真右手がワゴン。完全に分離して食卓まで物を載せ運べる。細かい点までご要望頂きとても感じの良いワゴンとなった。

吹き抜けの梁と壁の見切部分も細かい納まりとなる。見切り縁は設けず、はっかけによる薄く目立たない納まり↓としている。

この部分にここまで大工さんの尊い労力をかけなくてもよいと少し反省。

そして奥行き80cmで長さ300cmのカウンターを支えなしで上に大人が2人乗っても平気な強さをもつ文机。この構造ならベンチとして使用しても可能である。

その補強は写真の通りである↓。もっと薄く出来たと思うが、無理はせずにそこそこの厚さとなる45mm+30mmで75mmの厚さ。

また畳が正方形になるように左右に杉の無垢板をはめ込んで調整している。

トーメイガラスの玄関戸。ドアクローザーは無くドアホルダーが付く。

玄関戸はトーメイガラスを大きく使った定番のスェーデン製。トーメイガラスがポイントで、40年ほど前の日本の住宅の玄関にはトーメイガラスが多く使われていた。ガラス越しで中から庭などが見え、また来客もわかる治安の良い文化だった。それが高度成長時代にマンション仕様である内外遮断の玄関戸に変わってしまったのである。大手玄関戸メーカーではトーメイガラスの入った玄関戸をもう見ることはないが、逆に北欧屋北米の玄関戸にこのようなスタイルがあることは皮肉。日中は外部からトリプルガスの反射で内部見えない。夜間は当然内部カーテンをする。そう、よくアメリカ映画でも玄関戸のカーテンを指で少し開けて外を伺うシーンをよく見るあの感じである。

最近の「緑の家」はブルーレイディスクやHDD録画機を入れるTV収納がTVの下にない。TV収納は床下へ計画する。

最近のスタイルは壁掛けTVが標準となり更にTV収納は裏側の壁とかで計画してスッキリとさせるのが流行している。「緑の家」ではTV収納は全て床下になる。1階にはTVが壁にあるだけ。これは最近のTVはTV用のリモコンでブルーレイディスクやHDD録画機を操作できるので(声でも操作可能な機器もある)、目に見えないところに機器があっても特に大きな問題にならない。機器も自動OFF機能やタイマーセットしてあれば電源さえ手で操作することはない。このようにして機器が1階にないと本当にスッキリとする。

その床下にはこのように階段で簡単に入られ、換気設備機器まで設置可能である。

床下へ行く階段先の正面に鎮座するのは第一種全熱交換型換気扇の本体。

床下へは上の写真のとおりとても手軽。照明が標準装備され床の仕上げが施されるためそのまま荷物が置ける。

奥へ行くとUB(ユニットバス)の下までいける。下の写真はUBの設置している底面である。配管も要所要所で透明化され流れ具合が目視できる。こんな部分を見ることが出来るのは「緑の家」だけと言ってもよい。

UBが設置されているところをこの写真で初めて見た人もいるだろう。トーメイ配管で排水が目視できる幸せ・・・。

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