リノベの奉仕で外仕事ができないときに定期的に行っていることがある。それが上の電線を使った内職のような制作活動。
上が出来上がりのペンダントである。いたってシンプルな昔の裸電球と思って頂ければわかりやすい。これをかれこれ50個程度は既に作っていると思う。こんな簡単なものであるが、買うとなると結構高い。最低でも電球別3000円からで、加えて市販品は短いコードの長さに不満がある。ペンダントライトの大事なところは・・・設置高。またペンダントの位置をはじめからきっちり決められれば問題ないが、それでもテーブルなどを配置替えしたときには、位置が変わるので、通常は長めに作っておき、それを天井などのフックに引っかけて使うと再利用できるため、長めにつくる。このようにすれば設置高さに妥協することはなく、自分思い通りの位置とポイントに設置できる。だから自作する価値がある。
上のものでコードの長さは2.5mある。この長さだと1m以上動かすことが可能。しかし2.5mもあるこんなペンダントは売っていないので作ることになる。
作り方はとても簡単である。まず下写真のようなこの袋うちコードのような昔の配線を用意する。袋うちコードはある程度耐荷重があるが、こちらは耐荷重はなく、ほぼ電球だけをつけることしかできないが、その使い方しかしないのでこちらのより線のコードが好み。また私は数多く作るので配線は50m単位で購入する。今まで100mくらい購入しているので、平均2mのコードでも50個のペンダントが作れる。許容電流は700w以下(7A)であるが、LED電球になった現在は全く許容内であり、軽さも問題ないし、そもそも使うソケットの許容が100W以下なので十分といえる。
制作するための工具は基本的にドライバーとハサミがあればできる。上のような専用の皮むきが可能な工具があればさらに手軽。
使うソケットはパナソニックかオーム社のプルコード付きが便利。個別に手元で消せるので5個くらい一斉につける配線をして、個別に消すことも可能。
プル付きソケットは本来スタンド照明に使うものであり、それを逆さまでつかう。配線接続はいたって単純で、W側と巻き方向さえ間違えなければ、あとはしっかりねじを締めこむだけ。
次に引っかけシーリング側の配線も行えば終了となる。
とても単純な繰り返し作業で、座ってできるので「内職」と呼んでいる。しかしこんなことでも電気工事の免許がなければできない。この電気工事の免許があるおかげで、住宅の簡単な電気工事が可能であり、大変便利に使っている。自動車免許の次に有益な免許といえる。
このような最も単純な照明は主に倉庫、土間などに使われているが、近年は居住空間でも居間や個室にも復権している。そういえば「て・こあ」の黒の間にも数多く使われており、こちらotomo vie centでもほとんどがこのペンダントである。実は自宅でも10個ほど使っていた。一方緑の家では雰囲気が違い使うことがないが、梁や柱のむき出しがあれば似合うだろう。
裸のLEDだけでなく、軽いセードであれば特に問題ないと考えており、様々なセードをこちらも作って(otomo vie centの管理者制作)、楽しむことが可能。
電球がLEDになったので、セードの材質の自由度が増えた。それでも電球に直接接することは危険なので、ワイヤーなどで必ず空間を設けることには注意したい。