昨日は三条市で45cm程度の積雪となって、今期一番の降雪量である。
上の一日ごとの降雪量が示すとおり、普段は雪が降らない平地で一晩で40cmを超える降雪量となった。一方豪雪地である川口、小千谷、山古志などは5cm~18cmの降雪量で、稀にこのような冬日もある。いつ何時沢山降るかもしれないので行政基準の設計積雪量はおろそかにできない。
そんな中、ようやく足場を外す事になった松美台の家。そのため足場外し前のチェックに昨日伺った。
雪が舞うときは真新しい杉板の色が暖かみを感じさせる。しかし施工中なので窓や玄関戸は常に開いており、建物は冷え切っている。
雪も屋根を完全に隠すようにしっかり覆い、住んでいる家の屋根とは雪の溶け方がちがう。
また瓦屋根の突起物が多い形状では凸部分のぐしで先に雪が消える。太陽光発電のガラス面は摩擦係数が少なく雪は簡単にすべり落ちる。
その雪が滑りやすいガラスのリアをもつ代車のTWINGO(ツゥインゴ)のワイパーが壊れた。
重い雪のせいだと思うが、昨朝までの30cm程度の雪で壊れたらしい。降雪時にはフロントワイパーを立てる習慣のある新潟県であるが、同じルノー社の「風」はワイパーがボンネットの下に入り込んでいる構造のため、フロントワイパーを立てる事ができない。そんな意識があるので通常カングーでも立てる事はまれ。今回はTWINGOもフロントワイパーもリアも立てる事はしなかった。特にリアワイパーは立てると人に引っかかって壊すくらいに出っ張るので、このようなハッチバック型は普段から立てる事はない。それが今回の重い雪では徒となったらしい。
壊れたワイパーは直ぐしたの雪の中に埋もれており、雪かきをして「おや?ワイパーが下に落ちている」と思って拾い上げたらTWINGOのワイパーだった。しかし本体部分は(多分)壊れておらず、下に落ちていたのは取り替えゴムのステー部分で有り、よく見るとこのステーは樹脂で出来ている。今までの車は、この部分が金属製だったはず。この樹脂なら壊れて仕方ない断面の細さ。なるほど、本体を守るためにこの部分が脱落するようになっているか。確かに本体部分が壊れたら、リアゲートの裏面をはがして取り代えないといけないが、これならワイパーゴムを交換すると同時に治ることになる。
このような簡単に取り替える事ができる部分を犠牲にする設計は、住宅でも見習いたい。その前に無難な車体形状と素材選定が先という価値観もあるが、車は特に外観が重要だからしかたない。
話は戻って松美台の外壁であるが、ご案内しているとおり珍しく縦貼りの杉板貼りとなっている。この正面部分なら下屋がある事で縦中間部分の継ぎ手の必要無いないので、雨仕舞いが大変良く、無駄なコストもかからない。