定休日だったはずの昨日、松美台の家ではシンボルツリーを植えるとのことで、それに立ち会った。シンボルツリーは配置が重要なので許す限り立ち会うことにしている。
耐雪1mで耐震等級3認定の松美台の家は、いつもより更に無難な仕様となっている。昨日行なわれた完成気密検査でも0.2cm2/m2と大変良好。
先週は日曜日に打ち合わせがあり、今週末は竣工検査&見学会、来週の春分の日は地鎮祭と、大凡3週間休みらしき日は無く、雪国新潟の春は慌ただしい。
松美台の家は、ご覧のとおり廻りは既に完成された住宅地で有り、築40年ほどの古い家があった土地を買って取り壊して、住み替えしている。周囲ご近隣さんからみれば新参ものとなり、そのため住宅はより「無難」であることが望まれる。建物配置についても何度か建て主さんから質問され、また窓の位置も近隣さんとハチ会うことがないようにとのご要望があり、また屋根高も極力周囲に影響の少ない寄せ棟としている。木の外壁は、新しい時分は少し目立つが直ぐにグレーになるので、落ち着くだろう。また室外機もいつもより400mm低く且つ、裏手の高低差を利用してお隣に風等の影響が少なくなるよう配慮している。これでまだ風の影響があるなら防風壁を立てる事になる。
松美台の家では取り立てて変わった仕様はなく、全てが無難である。
玄関は当初家族玄関と分けて2つのゾーンとしていたが、一つで広いほうがよいとのことで、4.5帖もあるゆったりとした玄関と玄関ホールになった。
換気設備は、音もメンテも無難なダクト式の全熱交換型換気を床下に組み込む。
効率重視した冷房用エアコンは吹き抜け上にあるが、バックアップエアコンとして階段の上にも設置している。最近のエアコンは壊れやすいので、メンテナンスも直ぐ出来るように・・・
高岡市赤祖父の家と同じように板を設置できるようにしている。これで一年に一度あるフィルター清掃も簡単にできるはず。コストも板代くらいと安価で効率のよい冷房用エアコン計画ができた。
シンボルツリーは前の家からの目隠しにもなるように配置するため、室内から見え方も重要となるが、更に近隣への枝が越境しないような配慮も重要である。このため正面の余裕があるところには「珊瑚閣紅葉」を、横の狭いところは「小羽団扇紅葉」と種別をかえて植え込む。紅葉は葉が少なく特に小羽団扇紅葉は生長も遅く選定が少なくてすむ。一方珊瑚閣紅葉は葉がない早春でも幹が赤く美しいので、玄関前のシンボルツリーには最適。
コーナーサッシを通して吹き抜けからはまだ見えないが、数年で根付き窓上までみえるようになるはず。