三国街道の家は決して広くはない。家全体で27.8坪とコンパクトな方で、一階は15坪である。が、空間が豊かである。
同じ空間であるが、どの角度から見てもそれぞれの面白い空間構成。これは当初から考えていたわけでもなく、土間キッチンを採用すると必然的にそうなるのかもしれない。
やはり同じ階での天井高や床高に数種類の差があるとそのような空間になるのだろう。またガスコンロからIHヒーターへ最後に仕様を変えて天井を合板表しに決断した建て主さんの土間を想うきもちだろうか・・・。
そのIHがはいる流し台だが・・・
正面の扉に穴を開けたり、パンチングメッシュにする事が多い「緑の家」のオリジナルキッチンだが、今回は穴は正面になく側面に大きく設ける。これは・・・
濡れた包丁や半乾きのまな板をそのまま収納しても乾くように通気を取るように穴を開けるのであるが、正面では今回の土間キッチンのイメージからかけ離れてしまう。このため側面に設けることで収納室のオープン化をして乾かすキッチンの機能を持たせたまま隠す事が可能ように設計している。
ところで、三国街道の家ではエアコンのメーカーは三菱になっている。これは日立がドラム式洗濯機で壊れたときにその対応などで不快な気持ちになったので、使いたくないとのことで三菱のエアコンになった。使ってみるとエアコンの操作に「停電自動復旧」があるではないか。これは良い。日立に限らずこの自動復帰を全メーカーで採用して頂きたい。一瞬でも停電すると暖房はおろか冷房も止まるので24時間空調が止まってしまう。エアコンも24時間可動が一般的になっているのでパソコンやONU、ルーターみたいに自動復帰が望ましい。