梅雨時期から夏になると必ずエアコンの使い方などを如何にも「これをおこなうと節電になる」との情報が発信される。その中に時折ウソの情報もはいっているので気をつけたいが、今回はまず有益な情報を。
東北電力さんでは家電の保険を取り扱っているが、一昨年ご紹介した時はエアコン単独の保険はなく他の電気設備と併せて880円/月。他の電力会社さんでは以前からエアコン単独であったので残念だと思っていたが、上の画像のとおり最近エアコンの単独保険ができた。このメニューでは490円/月でエアコンが故障した場合は原則無償で家にあるエアコンなら何台でも直せる。ブログで発信しているように近年のエアコンは冷媒漏れが起きやすい。冷媒漏れが起きた時に修繕には80,000~100,000円以上かかるとても高額な故障となる。特に冷媒漏れのメーカー保証5年が切れた頃に起こると大変辛い。でもこの保険に入っていれば何度でも無償で直せる。冷媒漏れは「緑の家」では1/3以上の発生率なので、是非入ってほしい。既に昨年の保険に入っていた人は、切り替えできるのかなと、紹介して入っている人も多いので少し心配なのでこの情報をご案内する。但し現在壊れていることがわかっている人は規約違反なので不可であるし、加入日から1ヶ月過ぎるまでは経過期間なので保証されない事に注意。また他電力会社さんでも同様に行っているのでその管轄でチェックしてほしい。
さて・・・
エアコンの節電でウソの情報として最近見たのは
エアコンと換気扇の併用は必要ないと思っている人も多いと思います。基本的にエアコンには換気の機能がないため、換気扇と併用することで室内の空気循環がよくなり、エアコンの冷暖房効率アップが見込めます。
ある大手メディアの記事から引用
このように本当内容とウソの内容が入り交じっていることで、如何にも正しいような伝えかたになっている。
前半のエアコンには換気の機能がない部分は本当であり、ダイキンさんの一部機種を除けば今のエアコンに換気機能があるタイプはない。しかし換気扇と併用で室内の空気循環がよくなりエアコンの冷暖房効果がアップするというのは明らかにウソ。換気することでアップするならロスナイのような熱交換型換気扇なんて必要無いし、冷蔵庫にも換気扇が庫内に設置されるだろう。しかもそのあとの文に
換気をすることで冷えた空気が逃げてしまうか心配になりますが、エアコンは起動時に消費電力が多くなるため、設定温度を28度程度で維持した状態で換気を行うことが、結果的に消費電力を抑えることになります。
とある。換気すれば冷えた空気が逃げるに決まっている。それを起動時に消費電力が大きくなるという訳のわからない理由で、結果的に消費電力を抑える事になるって・・・首をかしげるほかない。
換気すれば冷房効果は落ちるが、人が新鮮な空気を吸うために必要なのだから、最低限の換気は必要とすればよいだけのこと。しっかりと空間を仕切って屋外の高い湿気を冷房空間に出来るだけ入れないようにして、必要な最低限の換気をすればよい。私なら最も外気温が高い12時から16時まで換気量を逆に減らして冷房効果高くしている。自動車内も同様で最も暑くなっているときに、冷房モードは新鮮空気導入をしないで循環を選ぶのは当たり前のこと。
最後にエアコンのバックアップである。数年前から「緑の家」ではできる限り夏用のエアコンを2台設置を推奨しているが、プランによって難しい場合もあるし、巷では逆で積極的に一台で夏のエアコンを乗り切ろうとしている計画も多い。一台だと壊れたときにその家は灼熱地獄になるので早急に修理しなければならないが、大体そ時期には修理が殺到するので一週間くらい待つことになる。体験しないとわからないかもしれないが、その一週間は本当に言葉にならないくらい辛い夜を過ごすことになる。従って冷房用エアコンは2台設置が基本。内一台はバックアップという気持ちで設置してほしい。