昨日は真っ青な空・・・
と言うことは新潟県ではなく昨日は太平洋に面した海と湖の町「鹿嶋市」の工事監理に伺っていた。
昨日の新潟県は冬型の天候で、山は雪が混じる雨模様。空は重く低く雲の自由すぎる造形に目を奪われながら関越トンネルをぬけると・・・突然のピーカンの空。
冬が始まったな・・・思う車での移動であった。タイヤはまだ夏用で流石にまだ冬用にしなくても大丈夫と思って出かけたが、この移動をもって夏タイヤは冬タイヤに替わる可能性がたかい。
朝7時前に事務所を出発してほとんど行きは一度も休むことなく高速道路を走り、現地到着は11時30分くらい。日本海から太平洋まで4時間半をかけて本州を横断する。現場ではスタッフMと2人で別々に打ち合わせ対応して2時間。一人なら4時間近くかかる事になるが、最近はこのような時間のかかる県外でのチェックと打ち合わせが多い。事務所に着いたのが途中寄り道したとは言え19時30分であった。約12時間30分の出張となった。
さて現場だが、
全面に外壁を貼ってから伺ったのは初めてで、玄関周りの木の雰囲気はいつも通り感じが良い。本来なら木には節が入る仕様だったが、全体の外壁の木から節のない木だけを選んで玄関周りに使うという気を遣って頂いたことがうれしい。
通常はこのようなシーリングで埋めた木を使うことが基本となり、外壁にかかる杉板のコストを下げている。必ずという保証はないが抜け節を木で埋めずシーリングで処理するのは、雨がかりと日射照射で数千回の材料伸縮をゴム製の材質で受け流すことが良いと思っており、自宅の木の外壁では20年ほど経過してもシーリング埋めの節は未だに抜け落ちていないことを実感しているからである。
窓の納まりはAグレードならではの美しさがある窓取り替え型である。この納まりは独特で、初めて施工されるかたは、口を揃えて「うまくいかないかもしれない」というが、いつも綺麗に納まっている。流石皆さん腕のたつ職人さんである。
当然窓廻りはシーリングにほとんど頼らない納まりで、瑕疵担保保険の例外的認定である「個別3条」を取得し、シーリングレス保険対応としている。今回は初の保険請負会社となるJIOさんと6回ほど打ちあわせをして少し時間がかかったがその個別認可を受けている。
基礎高は1m以上あるのに普通の家の基礎高に見える「外壁下げ」もただ単に視覚的効果ではなく、熱橋も防止し白アリ対策も同時に行う・・・自慢の基礎納まり。
肝心の気密施工のほうは、日に数度やりとりする電話でも行っているので、ほぼ問題なく施工が行われていることを確認した。後は設備屋さんが間違いなく気密処理をすれば、0.2以下になる可能性があるくらい。
気密工事は最初のこの時点で大方の感じがつかめる。ここで監理に入ると気密施工の工事方法を把握して頂けると思っている。
太陽光発電は通常「緑の家」の設計外の仕様であるが、太平洋側では当然新築中に設置する家が多い。このようなSGLの屋根の場合は非貫通形の設置が必須と思っているが、この金物が日本海側と違い様々あることに驚いた。
いつも使う金物より設置数も多く、力の掛かり方が引き上げ対応のような形状である。当然基準風速34m/sの地域であるため、風優先対応の形状なのであろう。
当初長期優良住宅取得予定だったが、住居の床面積(階段を除いた床面積)が基準に満たなかったため断念し、BELS認定を所得している。新潟県と違って太陽光発電必須となるので削減率も大きく63%となる。