新潟版  東日本大震災から学ぶ家造り④ 自然素材と耐震

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2011.05.02誤字修正(寝ぼけながら書き込みましたので)

「新潟版  東日本大震災から学ぶ家造り②」では 「先ずは耐震性」と申しました。

そうですね。とにかく家は耐震性が何よりも優先されます。あの福島第一原発は津波が原因で大事故を起こしたと言われておりますが、実は最初の地震で一号機の原子炉配管が破壊されたとの情報もあります。炉心さえ大丈夫なら配管などは多少外れても・・・と思ったかどうかは知りませんが、ここでいう梁の接合金物も原発の配管と同じです。一つでもない所があれば、そこがアキレス腱になりえます。

白いところには普通の建物では羽子板(はごいた)金物が取り付かなければならい。この建物は金物工法なので、その羽子板ボルトが省略できる(国認定)。そこが好きで14年前から標準採用しているクレテック金物。

このブログの常連の皆様には、「また」と言われそうな事ですが、でもそこが大事ですので何度も言い続けます。

未だにこの住宅業界ではあたりまえの梁のずれ落ちを防止する金物がついていない建物が多くあります。特に自然素材を使った家では、このように梁表し(露出)建物がデザイン上特に多くあります。ですのでそれが改善される業界になるまでこのブログで申し上げます。

「それでは法律違反」と・・・。

原発の事故のように、「これで安全、安全」と根拠もないのに言い続けて結局酷い事故になった電気会社と同じになるからです。

だめなものはだめ。法律違反は特に絶対だめです。これはオーブルが勝手に言っているのではなく、国の監修した木造軸組の許容応力度設計という本に書かれてます

特にこの写真のように梁が多く見えると、汚く見える羽子板金物は絶対つけたくないと言うのが設計者の心境です。

ですが必要なものなので勝手に省略はできません。

とにかく 構造をしっかり考えているかどうかは、この梁の補強金物=羽子板ボルトがあるかどうかでわかります。そして・・・

「大丈夫、大工が昔ながらのしっかりした組み方、加工しているから」

という訳のわからない言訳には耳を貸さないでくださいね。それならば必ず裏付けがあるはずですから、

「では、ここの梁には引っ張り力はどのくらいかかるのですか?」

と聞いて下さい。きっと的確な答えを聞く事ができないはずです。それで大丈夫言えるのでしょうか。

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