松浜ヒルサイドでは、外観の白色の調和がとても素敵である。アクセントのブルーグレーを活かすような配色となる。
今までの「緑の家」では見られない配色で、SGL(ガルバニューム)中心の外観ではあるが、自然木も目立たないようにでも柔らかく映るように気をつかう。
軒裏は木の素地のままだが、壁は同じ木でも色が変化することをゆっくりとするため、軽くオイルをすり込み木目をみせながら白い感じに仕立てている。
壁の木を貼って頂いた大工の親方からは、「オイルがない色の方が自分はいいかな」と言われており、私もそれには同意する。しかし雨がかりでは木の色が急激に変化するので、今回のこの白とブルーグレーの色調ではそれは勿体ない。オイルをすり込むことでそれらがゆっくりと進む事を説明すると、「その考えもあるのか」との同意を得られた。
無垢の木を貼るとその変化を楽しむように無塗装が結構親しまれているが、今回だけは別・・・との考えである。
その玄関をあけると・・・
天井高が3mを超える玄関ホールがあり、その戸の奥が玄関収納兼床下収納の入り口となる。
「緑の家」は高基礎を26年間全ての建物に採用しているので高基礎は「緑の家」の代名詞といってもよい。高基礎は様々な恩恵をもたらしてくれるが、その中で生まれた床下収納は入居後最も喜ばれる部分である。
最近の床下は1.4mが「緑の家」ではスタンダートで、ここ数年間この床下高以下では設計していない。
今回の基礎内は意外と迷路になっている。床は掃除がしやすいようにコンクリート専用の塗料で保護されている。
床下内は照明がせっちされているので、隅々まであかるく掃除がしやすい。
最近の排水管はこのようにトーメイな管を採用することで、詰まっている事を目しでも確認出来るようにしている。この床下へのアプローチしやすさ、動きやすさなどと相まって設備のメンテナンス性はとても良い。