松浜ヒルサイド 完成1

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モルタルのグレーで階段が全体的に調和する。耐震等級3、劣化防止3、UA値0.25w/m2k相当。

松浜ヒルサイドでは、外観の白色の調和がとても素敵である。アクセントのブルーグレーを活かすような配色となる。

今回はBグレードのため主要な窓のみ庇が取り付く。少し大きめの軒の出(屋根の出)は南側1100mmで他は800mm。

今までの「緑の家」では見られない配色で、SGL(ガルバニューム)中心の外観ではあるが、自然木も目立たないようにでも柔らかく映るように気をつかう。

軒裏は木の素地のままだが、壁は同じ木でも色が変化することをゆっくりとするため、軽くオイルをすり込み木目をみせながら白い感じに仕立てている。

玄関戸に合わせた雰囲気をつくるオイルふき取りした外壁。

壁の木を貼って頂いた大工の親方からは、「オイルがない色の方が自分はいいかな」と言われており、私もそれには同意する。しかし雨がかりでは木の色が急激に変化するので、今回のこの白とブルーグレーの色調ではそれは勿体ない。オイルをすり込むことでそれらがゆっくりと進む事を説明すると、「その考えもあるのか」との同意を得られた。

無塗装の軒裏の自然木のいろと、壁の木目が残る薄白色とブルーグレー色でいつもの米杉は使わず色の穏やかな杉材とSGL(ガルバニューム)を組み合わせる。

無垢の木を貼るとその変化を楽しむように無塗装が結構親しまれているが、今回だけは別・・・との考えである。

その玄関をあけると・・・

玄関ホールの床を浮いた島のように見せるのが「緑の家」のスタンダート。

天井高が3mを超える玄関ホールがあり、その戸の奥が玄関収納兼床下収納の入り口となる。

この1階へ続く(2階ではない)階段は堅木、床は針葉樹のヒノキが最も多い組み合わせ。

「緑の家」は高基礎を26年間全ての建物に採用しているので高基礎は「緑の家」の代名詞といってもよい。高基礎は様々な恩恵をもたらしてくれるが、その中で生まれた床下収納は入居後最も喜ばれる部分である。

最近の床下は1.4mが「緑の家」ではスタンダートで、ここ数年間この床下高以下では設計していない。

基礎の区画を応力が少なくなるような考えで通路を計画しているので少し迷路になる。

今回の基礎内は意外と迷路になっている。床は掃除がしやすいようにコンクリート専用の塗料で保護されている。

奥の区画はスパンが大きいので開口部のようなメンテナンス口になる。この低くなった部分でも巷の基礎より高い700程度。

床下内は照明がせっちされているので、隅々まであかるく掃除がしやすい。

トーメイ管と大曲のエルボー管の採用で少量排水のトイレのリスクを軽減している。しかし簡単に床下に入ってみられるようになっていなければ意味がない。

最近の排水管はこのようにトーメイな管を採用することで、詰まっている事を目しでも確認出来るようにしている。この床下へのアプローチしやすさ、動きやすさなどと相まって設備のメンテナンス性はとても良い。

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