
今日はクリスマスイブ・・・そして広島に来ている。
明日は広島南区の家のお引渡しなので今日広島入りをしている。

ホテルに着くとフロントで
「クリスマスなので当ホテルでこれを焼き皆様にお渡ししている」
と頂いたが、メリークリスマスと表記されずハッピーホリデイと宗教的配慮がされているのがインバウンド広島らしいの国際感覚。すぐに食したがこれはおいしい。買う価値があるくらいの味。
さて本題だが、

先日事務所一押しの土間キッチンを持つご入居後ほぼ3年の「緑の家」の2年目点検を行ってきた。
冒頭の写真のとおりこちらの「緑の家」でも引き違いの樹脂サッシが一か所だけ使われているが、これは土間キッチンなので建て主さんとよく話し合ったうえで使用されている。その問題より実はもっと深刻な問題が築1年目から出ていた。それは・・・

この上のドレーキップ窓にカエルが多数へばりつきガラスが汚れて困るとの事。FIXではなくドレーキップなので室内からでも手でこすったり洗ったりすることは可能なのだが、頻繁に洗うようでそれが困ったとのこと。まぁ手で洗うことが難しいFIXでなくてその点は良かったが、ちょっと新潟のような田舎ではカエルをはじめとする生物が問題となることが多い。カエルが多いときは蜘蛛がいないし、蜘蛛がいない時はカエルがガラスを汚す・・・。うーーーん。
そこで建て主さんがとった対策は・・・2つ。

一つは敷地内の土の露出を限りなくなくすこと。今回は丸砂利を敷いたら数がまず減ったそうで、次の対策は・・・

この土間キッチンに明るさをもたらす吹き抜けの窓。この窓は窓先に家がなく解放されているので、入居後カーテンなしで景色を見ながら過ごしていた。夜でも人から覗かれる心配がないので夜もカーテンなし。そのため夜の照明で羽虫を引き寄せそれを餌にカエルがガラスにくっつく。そこで厚手の遮光カーテンにしたら大幅に減って今では解決に至ったとのこと。ただ毎日のカーテンの上げ下げは大変と・・・窓先の景色のよい利点がデメリットになることがあるがうらやましい窓先景観。
さてこの家の特徴はキッチン土間だが、この冬でもこのように何も敷かずに使用している。確かにうち履きがあったほうが良い時もあるが、裸足でも十分問題ないというか、コンクリートさえ愛おしくかんじる床下暖房には驚かされる。

土間キッチンをご希望する方は多くないが、私は床下暖房のできるこの土間キッチンは大好きである。ほとんどの方が多分このように冬でも裸足で歩けることを想像できないのだろう。硬く傷が全くつかない床は様々な恩恵を与えてくれる。趣味だったり工作だったりが室内の床の上で可能で、これは生活に豊かさと広がりを与えてくれる。想像してほしい。雪の降る真冬に子供たちと一緒に暖かい室内で工作をできるのである。

御覧の通り木の床とコンクリート床の温度差は0.3度。このくらいは普通に可能。
さらに入居後2年で土間以外に驚いたのが、部屋がすっきりとしていること。ほとんど物が見当たらない。それは当たり前で、引っ越しの荷物の半分くらいは床下に入っているから。その床下は2年経過してよい環境で温まっており床面温度は上階とほぼ同じ23度

やはり基礎の高い床下収納は素晴らしい。また温湿度だが、

申し分ない環境である。
さてこの日の午後は地鎮祭が執り行われた。

この豊かな水は自噴する地下水。常時にある程度の水量が自噴するが、これがなんと飲めるくらいきれいな水である。場所は胎内市でいわゆる平野部分。本来新潟県の常識ではこのような平野の地下水はカナッケ(鉄分を多く含んだ水)があり、飲めるどころか融雪以外に使えることはないが、ここの水は違う。透き通ったトーメイの水で、カナッケはまるでない。

上の写真ように平野なのであるが、自噴する水は清らか。この水を地域の人はどっこい水とよび、大変ありがたがっている。そもそもどっこんすいの水とは、「昔、弘法大師が独鈷杵(とっこしょう)という仏具を使い、「聖地に清水のわき出ずる」と唱えたところ湧出したとされることから、独鈷水(とっこすい)と呼ばれ、現在の「どっこんすい」の呼び名に変わったものである。」とのこと。
大変豊かな地域である。そんな地域で「緑の家」が建つのでこれはと思いその名前を「どっこんすいの家」に急遽変更したのである。当然どっこん水を家の中は無論、屋外の水はすべてどっこん水である。

建物は平屋でこの豊かな平原の田んぼをコーナーサッシ窓で切り取っている。その窓は北側で、これは夏も当然一年中快適に眺められる最高のピクチャーウインドーになる。

