完成間近 土間キッチンのある「緑の家」

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いつ訪れても殆ど晴天の三国街道の家である。今日も現場からお呼びがかかり打ち合わせを行ってきた。

節無しの杉の羽目板で仕上げてある。照明はすでに手に入ることのない笠松電気の真ちゅう製。

玄関アプローチは久しぶりに階段で上がってから家にはいるスタイル。玄関前の木の外壁は節が殆ど無いが、これは大工さんが全外壁から、節のないところだけを選んで貼っていただいたためである。ありがたい。

吹き抜けもドレーキップ窓が標準の「緑の家」

確かに裏手はいつものように節がしっかりある。またしっかりつながりであるが、しっかりした庇があるのが「緑の家」特徴。この庇の主目的は、ここに簾をつるし、その簾を雨から守ることである。決して日よけとしての期待しているわけではない。またシーリングのない木と窓の隙間を雨から守る機能もある。

玄関に入ってすぐ3枚の引き戸がある。面材は杉板とガラスの組み合わせで至ってシンプル。

土間キッチンがあるせいか、いつもと玄関の雰囲気は異なり、古き良き民家のように玄関前に大きな引き違い戸をもつプランで、ここは普通見られない感じとなる。

壁付造り付キッチンの奥行きは既製品にない750mm。このためレンジフードなど壁を厚くして納める。

土間キッチンに設置される造り付のキッチンも粛々と組み立てられる。今回のキッチンは実績の最も多い、メラミン製のカウンターである。

階段と天井とキャットウォークが混じって納まる。

いつものことだが「緑の家」では階段が複雑になる。これは本意ではないが、踏面240mm蹴上げ190mmの階段を効率よくプランニングしようとすると、どうしても一階の天井内に入らないことが殆どで、このように階段の裏側が見えるのである。巷の階段の踏面は210mmであるからそれより30mm広くその違いが15段あれば420mm分階段寸法が大きくなる。しかしこのくらいでないと角度が急すぎるのでこれはやむない。

比較的緩やかな階段。踏面240mm蹴上げ190mmとなる。

今回も階段の位置などは拘っており、最も雰囲気がよい。

一方既製品のアルミカーポートは母屋と同じ耐雪2mの性能を持つので屋根を支える梁の接合部が見た目から頑丈そう。いつもよりボルト数がおおく梁も太く方立のような補強材もある。こんな感じで全ては性能重視。

三国街道の家は質実剛健を目指し、建物の性能に最も重きを置いてその次ぎに土間キッチンに拘った。延べ床面積27.8坪と比較的小さいが、長期優良住宅をUA値0.27w/m2kで取得し、耐雪2mで耐震等級3、劣化防止等級3となる。

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