奥の一文字の棚が潔い・・・。フードと壁のステンレスも良いバランス
比較的安価でつくる造作キッチン・・。料理好きの心を満たします。
矢代田のご主人、奥様共に料理好き・・・。だから部屋の真ん中に大きなキッチンを備えます。
二列型で、なんと天板総長さは5m以上・・・広いんです。
アイランド型の調理台兼作業台はステンレス。奥のガス台兼盛り付け台はメラミンと使い分け、コストにも配慮。
収納は別に写真右手のパントリーに集中。「キッチンに住む」とあるキッチンメーカーさんのキャッチコピーが有りますが、まさしくそれに近い現実路線かも・・・。
オープンタイプのアイランドキッチン・・・。
えーーと 問題です。
なぜ「緑の家」の造作キッチンはオープンタイプが多いのでしょうか?
A コストが減るように
B 何時も整頓しやすい
AもBの正解です。
えっ・・・なぜオープンが整頓しやすいの?
それは・・・
「天板上に物がでなくなるからです」
自分の日頃の行動を頭でトレースしてみてください。
食事後洗い物をします。この時食器以外に
ボール、ザル、なべ、フライパン、中華鍋などを洗いますが、
これら調理器具を完全に拭き取る作業はしません(する方は拍手です)。
となるとこれら調理器具は半乾きなので扉が付いて密閉される収納には感覚的にしまいません。つまり乾くまで天板の上だったりコンロの上に置かれます。
同様にまな板も乾くまで扉の中にはしまいません。上に出しっぱなしです。そうこうするうちに次の食事の準備です。
ここがポイントで、だからこそ天板上に物が置かれ、シュールームでみたあの整頓されたキッチンにはならないのです。一方「緑の家」のキッチンようにオープン収納なら・・・
乾くことを待ってしまう必要はありません。仕舞ったところで勝手に乾きます。ですので天板上はいつも整頓されることになるのです。
考えてみてください。レストランの厨房は作っている最中は戦場のような状態ですが、帰る時には殆ど天板に何も無い状態です。これは収納の半分がオープンのためです。
コンロ側はメラミン製天板。このバランスが逆に住宅らしく、くどくないかも・・・壁はあえて間を残しシンプルに・・・。
これをご覧頂くだけでも見学会の価値はありますが、このキッチン・・・天板高さが95cmと尋常じゃない高さのキッチンで身長163cm(初公開)の私にはとっても無理です。
この金属感が素敵な「緑の家」の造作キッチン。水栓は最低二個は料理する人が複数いる証。こんなキッチンで料理したい・・・。