三条新聞では既に建て替えという見出しになっているが、こちらの新聞の伝え方が煽る事が無いのでよいと思う。
今朝の地域ローカル新聞で当事務所の向かいにある体育文化センターが本日より使用中止になりました。
専門家から見ると遅きに失したという感じです。
10年前のアスベスト事件が持ち上がったときに建物の耐震まで評価をすればこの時点で告知(市民に広く知らせそれでも利用するか伺うこと)すれば良かったのでは無いかと思います。
実は「建築物耐震改修の促進に関する法律」の改正で今年の12月までに耐震診断の報告と公表を義務づけられているので、慌てて「使用中止」となりました。
不特定多数の大勢の利用がある建物は、先の中越地震が起きた時に耐震診断を行うべきだったと思います。そして診断の結果、耐震性が低くてもまずそれを告知して市民に判断を委ねるべきだったと思います。大勢で使う市民財産の建物は、行政が決めるのではなく「市民」が決める事が重要で、そのための情報を行政が発信し、市が明日から中止などと決める事では無いような気がします。
因みに・・・我々専門家の中では昭和56年の建築基準法大改正以前の建物は、Is値が0.6以上あることはないと一般的に知られております。
今回の結果はIs値=0.1と基準値の1/6以下・・・流石に私もびっくりです。
そもそもこの建物は昭和47年のボーリングブームでで建築されたボーリング場で、どういう経緯があったか知りませんが、倒産後市が引き継いで用途変更し多目的ホールになっております。ボーリング場は床面積当りの荷重がとても小さく出来ているので、用途も人が沢山来ない使い方に限られております。ただ・・・・もうすぐ半世紀になるこの建物・・・よい機会でしょうね。
さて本題です。
巻甲の家の基礎配筋が大方終了し、検査に行って来ました。
地盤改良中、土の中からコンクリートが出てきて一時はどうなるかと思いましたが、全て対処が終わり基礎工事中盤の配筋チェックです。
ピンク色の矢印の人通口の高さを確保しても、まだ一般基礎高くらいの残り高さが取れるので安定したメンテナンスと床下暖房ができるところがミソですね。
齋藤建築設計さんで2棟目となるため随分手慣れたもので、殆ど指摘はありません。多少の鉄筋追加で次の工程・・・型枠工事になります。
コメント
色々な工務店さんとお仕事されますね。
緑の家のノウハウが三条市に広がってゆくのが素敵です。