床下エアコン冷房が難しいのはわかったが・・・ではどうするの?
ということで6年前の図を少し手直しご案内します。更に家電の消費電力が激減しているので潜熱負荷割合が多くなる家が増えたので、再熱除湿運転の絵に変えました(2016年09月修正)。
近年の個室に標準設置のCFがある「緑の家」真夏の夜間。外部湿度も90%と現実的。
これが一番単純なエアコン配置と目標温湿度です。
下が2010年の図。既に吹き抜け上などに冷房用エアコンのみ設置しており、その冷房方法はこの時に既に決まっておりました。後はデュアルコンプレッサーの東芝エアコン又は再熱除湿が強力な日立製エアコンで少量送風で除湿冷房を行うので、吹き出し空気温度が低湿に低くなった事が当時と違いますし、外気湿度が90%、室内湿度が少し高めでも床下を軽く除湿すればカビは大丈夫という実績が出来たので、そのあたりを修正しました。
オーブルデザインのブログ記事は既に10年で2100の記事・・・。コメントを含めてカウントすると3300の記事数と圧倒的。しかもその記事全てがまだ残っているという住宅業界ではまずあり得ない過去を大事にする姿勢が自慢です。カビと自然素材では既に2010年にこのような「通風は完全中止」という発信をしている・・・この裏付けが最近取れたので「家の寿命はカビが理由」との説を載せております。
2100の記事を全部お読み下さいとはいえませんが、半分くらいでも目を通されると、「緑の家」の歴史とその思想がわかります。そして今年は超高断熱のSSプランを造ってから9年目ですから10年目での見直しを含め各仕様のマイナーチェンジを考えたいと思っております。
コメント
遠方のファン様
コメントと激励応援頂きありがとうございます。
>上部に設けて外部からの空気をエアコンに吸わせた方が、
除湿の効率が良いように思えます。
上部でもよいと思います。ただ、
上部だと甲板上の物(ゴミも含め)がエアコンフィルターに落ちてしまうことがあり、トータル的に判断して優位の時だけ計画します。
また床下への除湿は吸い込み空気が床上の空気なら横でも上でも大きく室内絶対湿度が変わることも無いので、無理に上部に設ける必要は無いと考えております。
筋の通った主張にいつも感銘を受けております。
オーブルさんに依頼できる人達が羨ましいです。
ところで勝手ながら、一つ質問をさせてください。
図中のエアコン下に配置された給気口ですが、
上部に設けて外部からの空気をエアコンに吸わせた方が、
除湿の効率が良いように思えます。
素人考えでは図れない設計の意図について、
ご教授を頂けないでしょうか。
えむす様
コメントありがとうございます。
>吹き抜けのエアコンの設定は冷房除湿で12℃設定にされているという見方でよろしいでしょうか。
いいえ。エアコンの設定温度は26~27℃です。
東芝のデュアルコンプなら低い出力(1.2kw)でも冷媒温度(吹き出し温度)は12度くらいまで下がる事が実測できております。
>18℃を参考にさせていただき、やってみるといいでしょうか。
換気扇が高性能全熱交換型で且つ東芝の機種であればある程度まで湿度が下がりますが、そうで無ければ再熱除湿運転を行わないと湿度は65%(27度時)以下にはなりません。湿度計を見ながら再熱除湿運転をしてください。何れもエアコンの設定温度は25度~27度です。換気量も許せる限り抑える事が重要です。
いつも勉強させていただいております。昨夏の湿度管理思うようにいきませんでした。質問ですが、吹き抜けのエアコンの設定は冷房除湿で12℃設定にされているという見方でよろしいでしょうか。我が家は基礎断熱ですが、床下エアコンではありませんので、2010年の18℃を参考にさせていただき、やってみるといいでしょうか。教えてください。