2013年に低炭素認定で県央地区第2番目の許可を得たUA値=0.21w/m2k(この数値は旧Q値ですと0.7w/m2K)の超高断熱住宅である日ノ出町の家の造園がようやく終わりましたのでその確認に伺ってきました。
家らしくなりましたね。屋根が低いので植林したばかりでも結構様になります。
なぜコンクリート塀が途中で終わっているのか?との疑問がこの完成形を見ると明らかになります。
全部コンクリート打ち放し塀で囲うと近隣との拒絶に見え溶け込むことができません。そこで塀の一部をとりやめそこに木を密集させる事で、緩やかな繋がりを計画しました。
木がもう少し生長するともっとよくなりますが、これでもその主旨はよくわかります。
じっくり目を遠くに焦点をあわあせると、庭には取り壊す前の家で使っていた既存のつくばいで水場が設けられております。
外壁には雨がかりの線があるが、紫外線が弱いのかまだカビはない。基礎高1.2mであるが外壁で隠し低く見せる。
玄関前の前提とRC打ち放し塀の中の木と調和がますます素敵になると思います。
さて・・・本題。
家の真裏には、全熱交換型換気扇の給気側のフードがあります。これが魔法のフードで、給気する為に外気150m3/h程度吸い込む訳ですが、その時に虫ま一緒に吸い込むことで虫除去のメンテナンス負担が通常あります。が・・・
このフードはあの掃除機で有名なサイクロン効果で、虫を遠心力で吹き飛ばして分離した新鮮空気だけを給気します。この実績は過去このブログで報告しましたが、更に一年以上経たこの夏に再び検証します
まずこのフードがついているのはこの北側。隣には生い茂った庭も有り、小さな虫が多く生息していることが想像出来ますし、実際蚊にも刺されます。
一階の低い天井に設置されている本体にあるフィルターを取り外します。因みにこのシステムには外気用のフィルターはこの一箇所だけで、プレフィルターはありません。
この位置からでは虫が見当たらない。6月中旬掃除から一ヶ月経過。
どうでしょうか?
ほとんど虫がついておりません。
実は一ヶ月前に半年ぶりに掃除されたとのことですが、その時もこんな状態だったとの事。
拡大するとわずかに虫がついておりますが、この虫が一番多い時期1ヶ月でこれは見事です。
これなら魔法の給気フードと名付けてもよいでしょう。丸2年の実績で確実にこのフードが虫を分離していることがわかります。
サイクロン作用を生み出す羽が見える。赤の矢印に虫が止まっている。
もう一度外のフードを見ると、既に虫がフードに止まっており、吸い込まれそうな気配。吸い込まれても虫は分離され下の穴から最終的に排出されます。
排出理論はベンチュリー効果ですが、これが自分で計算できないので実感できません。
常時負圧の静圧がある程度かかる所から、吸い出すわけですから相当な外風が必要と思います。確かに壁面沿いにあるこのフードには壁面に沿った風の向きができやすいので一瞬でも強い風が吹けばフード内の負圧に打ち勝つ負圧が生まれ吸い出すことができるのでしょう。
追伸
この付近はコウモリが多く、このフード上にもコウモリの残した痕跡がありました。コウモリは小さな虫を食べるので、このフード以上の仕事をしているかも・・・。
コメント
浅間さま
ご無沙汰しています。
雨だれの無いRC打ち放しと
植栽に板塀のコントラストが良いですね。
サイクロン式給気フードの経過検証が掲載されたので、
鵜野さんのネットフォーラムへ追加コメントと、
ケィ・マックの遠藤さんにお知らせメールしました。
ご報告まで。