今日は東京へ・・・
エアコンのシミュレーションで面白い話が伺えます。
シミュレーションではとても有名な方とまた得意分野の第一人者さんが神戸の松尾さんの配慮で数名集まり、情報交換(というよりご教授を受ける)する予定です。
秋とはいえまだまだ夏日を超える気温が午前中から始まる東京で、少し暑いのは我慢して地震が来ないことを祈りつつ電車に乗ります。
いつものように随時アップしてまいります。
その内容ですが・・・
エアコンのカタログ特性を逆カルノーサイクル(温度差)をパラメーターとして変化させることで時間ごとの効率を得てエアコンにおける年間消費電力を推測しようとのことです。詳しくは・・・
ということで話を始めました。
主題の前に・・・
今回の主催のおひとりである今泉さん(日本エネルギーパス協会の代表理事)と御昼を食べながらの話中、
「私は床下暖房をする気はない。リスクが大きすぎる」
とおっしゃり
「100年住宅を造っているのに長期間衛生が担保できない床下の空気を室内に取り入れる考えは今のところない」
・・・
まったく同意できる考えです。
私もいつも床下は必ず不衛生(ちり、ゴミ、死骸、カビ)になるからと申し上げております。
ですので不衛生にならないように目視し確認できる空間としたい・・・と考えております。
同じ考えの人がいらっしゃってよかったと思っております。
ただそれでも私は床下暖房を選んでいますが、建物に対する基本姿勢は同じです。
長期間使用する住宅は時間軸での原因となる汚れカビに必ず何らかの対策をする必要があります。
その昼食時には私の説明が途切れたのでこのブログで説明すると・・・
床下暖房はもろ刃の剣です。「緑の家」の背の高い基礎断熱は
- 法律上の防腐防蟻がケミカルによらず物理的に半永久できること、
- 気密施工が床断熱より簡単なこと、
- 床下が大収納空間になること、
- 床下エアコン暖房ができること・・・
- 床下除湿ができること
- 地中梁に余力ができ(梁成1m)大スパンのべた基礎が設計しやすいこと(これは直接関係ないか)、・・・
このメリットとデメリットを比較すると、目視点検をすることで階上の納戸とかわりない環境条件にできるので、「緑の家」は基礎断熱で床下エアコン暖房をチョイスしました。
また続きます・・・
で東京駅です。
今日のメンバーの中ではお初めて会いした「参創ハウテックの阿式さん」もすごい得意分野があり、温熱シミュレーションソフトの使い倒し名人です。私は構造チェックはシミュレーションを何度もチェックしてから実施設計を始めますが、温熱環境のソフトは必要時以外は触れません。最近ではパッシブジャパンさんの公認ソフト「燃費ナビ」をスタッフMに指示し計算したくらいです。このソフト・・・当事務所では持っていないので、その建物の中に組み込まれる超高断熱玄関戸の販売メーカーである上野住宅建材さんのサービスで計算させてもらいました。
えっ・・・オーブルデザインさんではそのようなシミュレーションしないのですか?
と言われそうですが、そこは松尾さんのフォローがはいり
「超高断熱住宅の上級者はその勘で問題ないでしょう」
と言われ・・・ちょっとホットしております。